コーヒーの専門用語について紹介していく当コラム。今回は、「ま行」のコーヒー用語について見ていきます。
マイクロロットコーヒー
マイクロロットコーヒーとは、その生豆の生産国や地域、生産者まで全てが明確になっているブレンドされていない単一豆のことを指します。
また、1つの農場で収穫されたコーヒー生豆を“エステートコーヒー”と呼び、マイクロロットコーヒーとあわせて「シングルオリジンコーヒー」と言います。
マイルド
コーヒーの味を表現する言葉。日本語で言う“芳醇さ”に当たるのが、この「マイルド」という言葉。単純な甘い風味を言うわけではなく、滑らかで柔らかい口当たりのコーヒーのことをマイルドと表現します。
マイルドコーヒー
ニューヨークのコーヒー市場で使われる取り引き用語。ニューヨーク市場ではコーヒーを「コロンビアマイルド(アラビカ種/水洗式)」「アザーマイルド(アラビカ種/水洗式)」「アンウォッシュドアラビカ(アラビカ種/乾燥式)」「ロブスタ種」の4つに分類して取り引きを行っています。
「マイルドコーヒー」は、その中でもコロンビアマイルドとアザーマイルドを総称した水洗式のアラビカ種のことを言います。
マウスフィール
マウスフィールとは、コーヒーを口に含んだ際に感じる感覚(質感)のことを言います。マウスフィールはクリーンカップと併せてコーヒーを評価する上で欠かせない指標となっており、濃さや舌触りなどのボディを総合的に判断します。
前処理
前処理とは、コーヒーでは焙煎する前に行う作業のことを指します。生豆の中に混ざっている小石などの異物除去、生豆の汚れとり、生豆内の水分調整など様々な「前処理」を行なった後に焙煎を行います。
マキネッタ
コーヒーを抽出するための器具の一種。下部に水を入れるポッドがあり、真ん中のコーヒー粉をセットするバスケットを通り、上部のポッドに蒸気圧でコーヒー液がのぼっていきます。マキネッタは本場イタリアで家庭的に普及しており、手軽にエスプレッソを淹れることのできる抽出器具です。
マスティー
ネガティブなコーヒーの味を表現する際に使われる言葉。いわゆる腐敗臭や発酵臭のことを「マスティー」と言い表します。コーヒーの種類によっては、多少豆から発酵した香りを感じることもありますが、全てが「マスティー」というわけではないようです。
麻袋(またい・あさぶくろ)
「麻袋」と書いて“あさぶくろ”もしくは“またい”と読みます。コーヒー生豆を輸出する際に入れる麻でできた袋のことを言います。表面には生産国や銘柄、業者名がプリントされています。
マタリ
イエメンのベニマタ地方“マタリ”という場所で栽培されているコーヒー豆の種類をマタリと言います。イエメンのコーヒーは昔「モカ」という港から輸出されていたため“モカ・マタリ”と呼ぶことが多いです。