中央ヨーロッパに位置する小さな国、スロバキア。ポーランドやオーストリアとも隣接していることもあり、ヨーロッパのコーヒー文化を垣間見ることのできる国です。
あまり知られていない、スロバキアのコーヒー事情と特徴について見ていきましょう。
ヨーロッパの中ではコーヒー消費量が少ない
国の面積や人口の関係上、コーヒー消費量は単純には比較できませんが、国民一人あたりの量を比べることでコーヒー文化の度合いを知ることが出来ます。
スロバキアは国民一人あたり、年間およそ370杯のコーヒーを飲むとされているので、比較的コーヒーを飲む国だと思われます。
ヨーロッパ諸国に比べると少ない数字ですが、世界的に見れば上位国。コーヒー文化の定着している日本よりも、コーヒーを飲む頻度が高い国なのです。
エスプレッソからカプチーノまで
イタリアのように「コーヒーと頼めばエスプレッソが出てくる」という文化は、スロバキアに存在しません。カフェによって飲めるコーヒーは異なりますが、基本的には、カプチーノやブレンドなど日本でも馴染み深いメニューが置いてあるようです。
イタリア系のカフェに行けば本格的なエスプレッソが飲めますし、オーストリアに近い方面だとウィーン風のコーヒー(ウィンナー・コーヒー等)も置いてあるそうです。
トルコ風コーヒーも
また、あまり主流ではありませんが、スロバキアにも「トルコ風コーヒー」を扱っている店舗もあるそうです。ただ、トルコ文化としてトルコ風のコーヒーをだしているわけではなく、比較的安めなカフェなどでインスタント的に出されているのが現状のようです。
お酒入りのコーヒーを飲む文化がある
ヨーロッパの寒い地方にある文化ですが、スロバキアでもコーヒーにお酒を入れて飲むことが一般的に行われているようです。
国によってはリキュールなど好みのお酒を入れて飲まれますが、スロバキアで主流なのはブランデーなどの濃い洋酒を入れたコーヒー。ホットな上にアルコール度数の強いお酒が含まれていますので、寒い冬にはカフェでもよく飲まれるそうです。
コーヒーには“たくさんの砂糖”が一般的
どのようなコーヒーにしても、スロバキアの方々は砂糖をたっぷり入れて飲むようです。日本ではブラックで飲むのが主流ですが、世界的にみればスロバキアのように砂糖を入れて飲む人の方が、どちらかというとメジャーな楽しみ方です。
スロバキアのように砂糖を入れて飲む国では「自分の好きな味、砂糖の量を知る」ことが、コーヒーを楽しむ上で基本となっているのです。
スロバキアのコーヒー文化と特徴まとめ
スロバキアという国は、国自体に定着しているコーヒー文化があるというよりも、近隣諸国の特徴を少しずつ受け継いだ雑食文化のようですね。
とはいえ、平均して1日に一杯以上コーヒーを飲むスロバキアの方々はコーヒー好き。個性的なコーヒー文化を持った国に囲まれた国だからこそ、コーヒーに対する造詣は他の国よりも深いのかもしれませんね。