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コーヒーの歴史34〜中国のコーヒー産業〜

コーヒーの歴史34〜中国のコーヒー産業〜

中国といえば、やはりお茶のイメージが強いですよね。しかし、現在ではコーヒー生産の利益率がお茶を上回るほど、中国のコーヒー産業は盛んになりつつあります。

ここでは、あまり知られていない中国のコーヒー産業とその歴史について見ていきましょう。

タバコ栽培からコーヒーへの転作

中国でコーヒーの栽培が始まったのは、雲南省が始まりだと言われています。雲南省といえば、お茶の銘柄としても有名なプーアール市があるため、古くからお茶の栽培に力を入れてきた土地。お茶の栽培に加え、タバコの栽培を行なっていた農家も多かったそうです。

このタバコ農家がコーヒー栽培へと転作していったのが、中国コーヒー産業の一大転換期だったと言われています。

雲南省の環境

プーアール茶を栽培してきた雲南省。実はコーヒー栽培にもうってつけの環境を有した地域でもあるのです。高原は900〜1,200mと標高が高い場所に位置し、昼夜の温度差も激しいことから、中米のコーヒー栽培と同じような環境が揃っているためです。

唯一の欠点は降雨量が少ないこと。中国雲南省の降雨量は、コーヒー栽培に必要とされている「1,800〜2,500mm」に対し、多くて年間1,700mm程度とコーヒー栽培を行なうには少し雨の量が少ないと言われています。

現在においても中国コーヒー栽培の95%がここ雲南省で行われているそうです。

政府主導から民間主導へ

コーヒー産業を行うに際して、当初は政府が主導して栽培を行なってきました。しかしこれが上手く進まず、次第に民間企業の手へと移っていくこととなったのです。

中国のコーヒー産業を大きく成長させたのが、「ネスレ」のバックアップ。1988年頃から実験的に栽培を行うようになったネスレは、雲南省でのコーヒー栽培成功を確信し、すぐに正式な栽培を始めました。

ネスレ・プーアール市の協力体制

2009年には、ネスレはプーアール市との協力体制を結ぶことで合意し、人材育成・技術開発・ブランドの立ち上げなどあらゆる側面からプーアール市でのコーヒー産業を支えることとなりました。

現在では、世界の有名コーヒーメーカーがこぞって雲南に進出するまでとなっています。

生産性の高さによる弊害

まだ歴史の浅い中国のコーヒー産業ですが、コロンビア豆のようなマーケット需要の高い良質な小粒豆を作ることで、評価が高まってきています。樹齢の若い若木がほとんどのため、生産性も高く大量生産できる環境が整っているのです。

そんな中国のコーヒー産業が抱える一番の問題は、コーヒー豆の値下がり。大量生産できる地盤が固まってきたものの、あまりにも多くの豆を生産してしまうことで、コーヒー豆の市場価格は暴落しているようなのです。

昔ブラジルで起きたコーヒーバブルのような状況にならないよう、各社が計画性をもって栽培することが求められています。

急発展した中国のコーヒー産業

このように、中国のコーヒー産業は急速に発展してきています。「雲南省産のコーヒー」と意識してはいないかもしれませんが、皆さんの飲んでいるコーヒーの中にも中国産のコーヒーがあるかもしれませんね。

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coffeemecca編集部

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