コーヒーをもっと趣味に

SOL’S COFFEE 蔵前

SOL’S COFFEE 蔵前

毎日飲んでも胃が痛くならない、身体に優しいコーヒー

近年は東京スカイツリーができたこともあり、日本橋から浅草にかけて国内外問わず観光客を目にする機会が増えた。それに伴いおしゃれな雑貨屋やカフェも増えている。SOL’S COFFEEも2013年に蔵前にオープンした比較的新しいコーヒーショップである。

都営大江戸線の蔵前駅を出て隅田川とは反対方向に2、3分程の距離。駅から近く、蔵前近辺に勤める人たちは会社の行き帰りに利用しやすい立地ではあるが、大通りから一本入った小道にあるため、大通り沿いに出ている立て看板を頼りに行かないと少し分かりづらい。

SOL'S COFFEE_sign

店舗は道路に面した6席程度のカウンターのみ。カウンターの右側にあるガラス扉からソファがチラリと見えたので中で飲めるのか聞いたところ、隣は設計事務所なのでカフェのスペースではないとのこと。

カウンターは屋根がないため、雨が降るとテイクアウトをする他ない。晴れていると設計事務所からチラリと見えるソファを外に出してくれるらしい。なお灰皿もあるので喫煙も可能。店員さんの来ているTシャツも設計事務所の方がデザインしたものらしく、「KURAMAE」の文字が描かれている。

SOL'S COFFEE_shop

今回はアイスコーヒー(ブレンド)を注文する。夏場、アイスコーヒーが多く出る時期はストックを作っておくようだが、今日は注文後に丁寧にハンドドリップをしたものを頂く。

SOL'S COFFEE_coffee

時間に余裕が有るときはコーヒーがゆったりとドリップされる様子を見ながらラグジュアリー感を味わうのも良い。ハンドドリップで一杯ずつ丁寧に入れる様は、いわゆる昨今人気のサードウェーブ系を彷彿させるが、実は台東区の老舗の純喫茶の焙煎技術を取り入れているという、温故知新なコーヒースタンドである。

ブレンドは焙煎がやや深めで酸味を抑えたマイルドな味わい。コーヒーの後味も弱いので人によっては物足りなさを感じるかもしれない。

より強いコーヒー感を味わいたい場合は、敢えてアメリカーノを頼むのもありかもしれない。こちらはエスプレッソショットを2杯入れている。コンセプトは「毎日飲んでも胃が痛くならない、身体に優しいコーヒー」とのこと。性別、年代、好みは人それぞれであるが、あらゆる人の最大公約数を取ったコーヒーとも言える。

新豆を使う、焙煎を2回行うといった工夫は勿論、雑味をなくすためにハンドピッキング(不要豆を取り除く作業)を入念に行ってるらしい。見えない拘りが味に反映されているのが非常に良く伝わる。元々は新小岩に姉妹店(本店)があったが、最近閉めてしまったらしく現在は蔵前のみ。ただ、2015年1月からは浅草線の蔵前駅前にあるインテリアショップ”koncent”でもこちらのコーヒーを提供している。

また、今秋には浅草橋に新店舗を出す予定で、新しいフードも開発中とのこと。こちらはコーヒースタンドではなく、店内で飲めるカフェスタイルの店舗とのこと。蔵前とは違う雰囲気を味わえそうで楽しみである。

SOL'S COFFEE_menu

SOL’S COFFEE 蔵前 店舗情報

店名:SOL’S COFFEE

住所:東京都台東区蔵前3-19-4

営業時間:月~金 8:00~15:00 土祝 10:00~17:00

定休日:日曜

wifi:なし

電源:なし

喫煙:喫煙可

URL:http://solscafe.com/

About the Author

神宮司茂

東京都下町生まれ下町育ちの30代。コーヒーは大学生くらいまで苦手でした。大学生の頃、新宿のPAUL BASSETTでラテアートを見て感動したのがコーヒーとの出会い。休日は専ら愛機のb-ant 406steel(ミニベロ)で都内を散策。コーヒー以外に、ラーメン、ファッション、ミステリ小説、ガンダム(宇宙世紀)と守備範囲は広め。 モットーは「広く、それなりに深く」。