コーヒーをもっと趣味に

Cafe Kitsune

Cafe Kitsune

コーヒーと和の歩み寄り。

表参道という街は衣食が融合しているお店が本当に多いと感じます。COMTENPORARY FIX、FREEMANS SPORTING CLUB、BLOOM&BRANCHなどなど。今回ご紹介するCafe Kitsuneもその一つです。

Cafe Kitsune_entrance

 

2001年からパリを中心に活動するKITSUNEはファッション、音楽、アートのクリエイター集団で、のちにMAISON KITSUNE(メゾンキツネ)に改名。日本では伊勢丹やDover Street Market、bonjour recordなどで取り扱いがありましたが、2013年に表参道に路面店をオープン。それと同時にCafe Kitsuneもオープンしました。

Cafe Kitsune_interior

Cafe Kitsuneはオープン当初、カフェスペースとTシャツやトートバッグなどのアイテムを扱うスペースを設けていましたが、現在はカフェスペースのみとなっています。屋外テラスのベンチ席、レジ前の長いカウンターテーブル、奥のテーブル席、合わせて30席ほどあります。

Cafe Kitsune_terrace

奥のテーブル席は、椅子が低めではありますが、隣の席とのスペースにゆとりがあり、電源・Wi-Fi環境もありますのでくつろげます。壁紙は青梅波、桐、菊の文様。いわゆるスタンダードな伝統文様ですが、普段意外と目にする機会は少ないので、ここまで壁一面にバシッと描かれると逆に新鮮な感じです。

Cafe Kitsune_table

メニューはエスプレッソ系を主体に、ドリップコーヒーは勿論、抹茶、緑茶、焙じ茶といった日本茶メニューもあり、お店のコンセプトが垣間見えます。

Cafe Kitsune_menu

カウンターから確認できたフードはキツネ型のかわいいクッキー(学芸大学の焼菓子とジャムのお店、メゾン・ロミ・ユニさんが制作)だけでしたが、Pain au Sourireのバケットにハムとチーズが入った「パリジャン」や、フレンチトースト「パリジェンヌ」なども揃えているとのことです。

Cafe Kitsune_food

カウンターの奥にあるSlayer社のエスプレッソマシン。銀色のシャープな外装はこの空間内では一際異彩を放っていますが、和の世界観に凜とした雰囲気を出しています。

Cafe Kitsune_machine

抹茶ラテ(680円)を注文。お店のロゴが付された小振りのカップです。価格帯は近隣のカフェと比して若干高めはあります。鮮やかでマッドな緑のキャンバスに描かれたラテアートがよく映えます。抹茶の香りと甘みに肩の力が抜けていきます。抹茶の香りはしっかりと感じますが、思ったほど苦味は感じないので飲みやすいです。

Cafe Kitsune_maccha

 

「OMOTESANDO KOFFEE」「パンとエスプレッソと」を手がけられた方がプロデュースしているカフェとのことで、コーヒーメニューも定評があります。カフェモカはやや強めな甘さながらコーヒーのしっかりとした苦味も感じられ、飲み応えがある一杯です。

Cafe Kitsune_mocha

このご時世、蛍光灯の下でお寿司や和食を頂くお店も多いことを考えると、大げさかも知れませんが、こういった形で日本の文化・伝統を伝えていくことは非常に大事なことだと思います。コーヒーという万国共通のコミュニケーションツールを基点として和と洋が歩み寄る、そんな印象のお店です。

Cafe Kitsune 店舗情報

住所: 東京都港区南青山3-17-1

移動時間: 表参道駅A4出口から徒歩3分

営業時間: 9:00~20:00

定休日: 無休

wifi: あり

電源: あり

喫煙: 不可

HP: なし

About the Author

神宮司茂

東京都下町生まれ下町育ちの30代。コーヒーは大学生くらいまで苦手でした。大学生の頃、新宿のPAUL BASSETTでラテアートを見て感動したのがコーヒーとの出会い。休日は専ら愛機のb-ant 406steel(ミニベロ)で都内を散策。コーヒー以外に、ラーメン、ファッション、ミステリ小説、ガンダム(宇宙世紀)と守備範囲は広め。 モットーは「広く、それなりに深く」。