テーマは港町!岐阜発祥フランチャイズ喫茶
大手チェーンから個人店まで数多くの喫茶店が犇く愛知県のとある町に、隣の岐阜県発祥の「元町珈琲」が進出して来た。連日賑わいを見せる新しくて大きなコーヒー店に、早速訪れてみた。
入り口には手書きのメニューボード。チェーン店でも、親しみやすさは忘れない心配り。こういった配慮が、小さな町で生き残っていく工夫だと私は思う。
「いらっしゃいませ!」と、気持ち良い接客で、席まで案内される。入口を入ると広い通路になっていて、ドアから店内奥まで歩かせる仕組みになっている。この数歩の間にスムーズに席を案内し、客を待たせない工夫になっている様だった。
通路の両側に座席が有り、かなり広々とした店内だ。
空間に溶け込む様にスロープが設置されており、車いすなどでも問題のない設計になっている。多目的トイレも有り、バリアフリーがしっかり考えられているのが嬉しい。
おしぼりもオリジナル!ここまでロゴが入っているのは流石大手の喫茶店。
オリジナルブレンドの「元町ブレンド」の他に、「小倉珈琲」という東海地方ならではのご当地メニューもある。
モーニングは、ドリンク料金にプラス250円の「元町プレミアムモーニングセット」も人気の様。
苦みや酸味を抑えた、コクのある味にこだわった直火焙煎コーヒー。カップ&ソーサーが特徴的なデザイン。
無料のサービスモーニングでは、ノーマルなトーストの他にサフジュという食事パンが選べる。麻布十番モンタボーで売上一位を誇る人気商品で、コンセプト通り、「サクッ、フワッ、ジュワの三つの食感」が楽しめるパン。
トーストは、吟のしらべという高級食パンを使用しており、表面は少し甘い。バターやジャムトーストとは違った味なので、他店と違うこのトーストを目当てに来店する人もいるそう。
スイーツも充実していて、喫茶店らしいオーソドックスなケーキが数種、ショーケースに常備されている。パンやケーキも、コーヒーと同じデザインのカトラリーで、統一感がある。
個人の店には個人店の良さが、大手チェーンには大手の良さがある。ただコーヒーが飲めれば良い時もあれば、場所が必要で喫茶店を訪れることもあるし、反対に、どうしてもここのコーヒーが飲みたい!という時もある。
同じ看板を掲げていても、出店する地域によって愛される客層が違っていたり、求められるものが異なっているから、“そこにしかないたった一つのコーヒー店”に出会うのは面白い。
この店は、シックなコーディネートとゆったりした広い店内で、現在は高齢者よりも奥様層に人気の様。喫茶店だらけのこの町で、これからが楽しみな珈琲所のひとつである。
元町珈琲 武豊の離れ 店舗情報
住所:愛知県知多郡武豊町字祠峯2丁目64
移動時間:名鉄上ゲ駅徒歩10分
営業時間:7:00~23:00
定休日:なし
wifi:なし
電源:利用可
喫煙:分煙