What’s温泉コーヒー?!温泉で栄える田舎町のオアシス
工業地帯として有名な四日市市は、小学校の授業で四日市ぜんそくを覚えたからか、環境が悪いという印象を持っている人もいるようだが、実はすぐ近くに温泉で有名な地域があり、特に紅葉の季節には大変な賑わいを見せる。四日市インターチェンジを降りて湯の山街道を走るとほどなくして、雄大な山々が見えて来る。御在所岳だ。観光バスで訪れるような人気のスポットがいくつかあり、その中でも2012年の秋にオープンした癒しと食がテーマの複合温泉リゾート「アクアイグニス」は、近年注目されている人気スポットである。
温泉、宿泊施設、レストラン、パティスリー、なんと畑まである。田舎では珍しい斬新な外観が特徴的な辻口シェフのショップでは、自ら材料となるフルーツや野菜を育てているというこだわりのスイーツが所狭しと並ぶ。週末にハロウィンを控えたエントランスは、季節感のある商品で華やかに飾られていた。
地元の人や遠方から訪れた人で、客層は老若男女。ショーケースの中には、宝石の如く美しいケーキ達が並んでいて、次から次に売れていっては、またカウンターの中から運ばれてくる。パティシエ達が忙しく働いている姿がすぐそこに見えて、活気を感じる。
数え切れないほどのスイーツに目を奪われていたが、ドリンクメニューに聞いたことの無い言葉が書かれている。「温泉コーヒー」?!気になる!
散々迷って選んだケーキと一緒に、温泉コーヒーをいただくことにする。左から、看板商品であるホワイトチョコレートのケーキ「セラヴィ」、しっかりとしたメレンゲが特徴的な「御在所モンブラン」、中にレモンが入っていてくどさを感じさせないチョコレートケーキ「ショコラバニラキャラメル」。どれも格別に美味しい。
温泉コーヒーとは一体どんな味なのか。
色はいたって普通のコーヒーだが、味がなんだか不思議。上手く説明出来ない味わいだが、私と友人の感想は「お茶みたいなコーヒー」。苦みも酸味も無い、まろやかとも違う、でもコーヒー。是非一度お試しいただきたい。
ここの温泉コーヒーは、辻口シェフが考案したこの地域の温泉水を使用して淹れたコーヒーだそう。調べてみると、温泉コーヒーは全国にあるらしい。色々な地域で、温泉コーヒーを飲み比べてみるのも面白そうだ。
店内奥を覗いて見ると、かなり広いイートインスペースになっている。白を基調とした洗練された空間は、カップル、ファミリー、お年寄りまで幅広いニーズに応えている。通路やテーブル周りにゆとりがあり、車いすやベビーカーを席にそのまま移動出来るのも嬉しい。
大満足のコーヒータイムの後には、お土産も忘れずに。私が選んだのは「贅沢チーズ」で、冷やすとアイスケーキ、温めるとホットスイーツになるという驚きの商品。WHICH?というコンセプトのもと、食べ方の楽しみを提案してくれるスイーツだ。
ここでしか味わえないコーヒーとアイディア溢れるスイーツに出会いに、足を運んでみてはいかが?
コンフィチュールアッシュ 店舗情報
住所:三重県三重郡菰野町菰野4800-1
移動時間:近鉄「湯の山温泉」駅から徒歩8分
営業時間:11:00~18:30
定休日:不定休
wifi:なし
電源:なし
喫煙:禁煙