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コーヒー豆ロブスタ種の特徴と産地

コーヒー豆ロブスタ種の特徴と産地

ロブスタ種は、正式名称を「コフィア・ロブスタ」といい、アラビカ種、リベリカ種とともに、コーヒー豆の三原種のひとつに数えられています。現在コーヒー生産量全体の約20~30%を占めています。

ロブスタ種の産地

ロブスタ種の原産地は、アフリカのコンゴ盆地で、原種であるカネフォーラ種が変種した一つといわれています。主に、インドネシア、ウガンダ、ガーナ、ブラジル、インド等で栽培されています。特にインドネシアでは、コーヒー生産量全体の約90%を占めています。

産地からもわかるように、比較的低地での栽培が可能で、標高1,000m以下の地域でも収穫することができます。

インドネシアでは、もともとアラビカ種のコーヒーを育てていましたが、1980年にさび病が蔓延し、国内のコーヒー農園がほぼ全滅に近い打撃を受けてしまいました。これ以降、さび病に強いロブスタ種が導入されたためです。

ロブスタ種の特徴

ロブスタ種は成長が早く、栽培に手がかかりません。高温多湿の気候や低地でも栽培することができます。また、着実数が多く、結実が速やかで、植樹後3年目で生産的な収穫ができます。収穫量が多く病気にもなりにくいため、安価で流通しています。

苦味と渋みが強いのが特徴

味の特徴としては、焙煎すると焦げた麦のような香味で苦みと渋みが強く、酸味がないという独特の特徴を持っています。この味の特徴から、主にインスタントコーヒー用や、ブレンドコーヒーとして用いられています。

また、流通数の多いアラビカ種に比べ、カフェインや油分(コーヒーオイル)の含有量が多く、生豆の形も丸くて大きめなのが特徴です。

ロブスタ種の交雑種

熟成 マチュアーコーヒー

ロブスタ種は低地でも栽培でき、収穫量が多く、さび病に対する耐性があることから、アラビカ種と交配させた交雑種が作られています。また、突然変異したロブスタ種とアラビカ種の交雑種も確認されています。

ハイブリッド・デ・ティモール種

1927年、ポルトガル領であった東ティモールで見つかった1本のコーヒーの木がさび病に強いことが発見されました。これは突然変異したロブスタ種とアラビカ種の自然交配で誕生した、異種間交配種(ハイブリッド)でした。

この発見により、コーヒーの品種改良は飛躍的に進歩しました。

アラブスタ種

アラビカ種と人工的に交配した品種です。一般的に、アフリカでしか見られない品種で、現在も情報は少なめです。

カティモール種

カチモールと表されることもあります。ハイブリッド・デ・ティモールとアラビカ種のブルボン種の変異体である、カトゥーラ種と交配したものです。収穫量が多く病害に強いのですが、風味の点で他の品種に劣るとされています。

バリエダ・コロンビア種

カティモールとカトゥーラを戻し交配(雑種と親に当たる品種とを交配すること)し、アラビカ種の性質により近づけたものです。収穫量が非常に多く、病虫害にも強い品種です。コロンビアで生産されているコーヒー豆の主力品種の一つです。

コーヒー豆ロブスタ種の特徴と産地 まとめ

ロブスタ種が市場に出回るようになったのは1898年と、まだ100年余りの歩みです。ロブスタという言葉は、頑丈・がっしりという意味あり、その言葉通りの味わいがあります。

また、味わいの特徴からブレンドに深いコクとパンチを与えてくれるので、アイスコーヒーやカフェオレのおいしさを、より引き出してくれる名わき役といえます。

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coffeemecca編集部

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