コーヒー牛乳とカフェオレ。私たちは“別のもの”としてこの二つを認識していますが、では何が違うのか、気になったことはありませんか。今回は、コーヒー牛乳とカフェオレの“違い”について見ていきましょう。
コーヒー牛乳とカフェオレの違いが分かるマンガ
コーヒー牛乳とカフェオレの原料について
味そのものすら別物であるコーヒーとカフェオレですが、明確な違いというのは難しいものです。コーヒー牛乳は、牛乳・コーヒー・砂糖などで作る乳飲料です。カフェオレは、深煎りコーヒーに牛乳を加えた飲み物のこと。コーヒー牛乳もカフェオレも原料としてはほぼ同じと言えてしまいます。
コーヒー牛乳とカフェオレは主役が違う
同じ原料を使っていても、メインに据えている主役に違いが見てとれます。コーヒー牛乳は、牛乳を主役とし、コーヒーを脇役として扱います。例えば、牛乳に果物の果汁を加えればフルーツ牛乳になります。区別としてはコーヒー牛乳と同じ認識で、私たちの中では同じくくりとして捉えているのではないでしょうか。
カフェオレの主役はコーヒー
一方のカフェオレは、コーヒーの飲み方のひとつであり、コーヒーを主役とした“牛乳が脇役”のコーヒー飲料ということになります。カフェオレと同じ区別、つまり横並びにできるのはエスプレッソやカプチーノなど、コーヒーを軸に考えられたコーヒー飲料が思い浮かんだのではと思われます。
コーヒー牛乳とカフェオレの作り方は少し違う
コーヒー牛乳とカフェオレを作るには牛乳とコーヒーが必要ですが、コーヒー牛乳には作り方についてのレシピそのものは明確に定められてはいません。コーヒーに牛乳を注いでも、牛乳にインスタントコーヒーを加えても、同じく「コーヒー牛乳」になります。
カフェオレはコーヒーと牛乳の割合が決まっている
対してカフェオレは、“コーヒーと牛乳の量が1対1の割合で混ぜられたもの”というレシピが存在します。同じ原料を使ってはいるものの、コーヒー豆の焙煎度合い、抽出方法、ミルク(牛乳)の割合や使い方(泡立てる等)が異なるだけで、カフェオレではなく別のコーヒーになってしまうのです。
意外と知らないコーヒー牛乳とカフェオレ
カフェイン量の違い
150mlあたり、市販のコーヒー牛乳には約15mgのカフェインが。カフェオレには約70mgのカフェインが含まれているといわれており、市販のコーヒー牛乳のカフェイン量が圧倒的に少ないことがわかります。
手作りする場合は使用するコーヒーの量によってカフェインの量は変化しますが、コーヒー牛乳はおよそ10歳を過ぎた子どもから大人まで安心して楽しめる飲み物で、カフェインをナチュラルに含むカフェオレは、大人が楽しむコーヒーメニューという位置づけになります。
香りの違い
市販のコーヒー牛乳は、コーヒーのpH、つまり酸味を調整してから乳成分に加えます。コーヒーの香りは酸味と深く関わっており、pHの調整過程を経ることでコーヒーの香気成分はほとんど飛んでしまいます。その代わりにまろやかで飲みやすくなっているのがコーヒー牛乳の特徴とも言えます。
コーヒー牛乳とカフェオレの違いまとめ
コーヒー牛乳とカフェオレの違いは、曖昧ではあるものの「主役の違い」「レシピの有無」「カフェイン量と香りの違い」で区別できます。
どちらも原料の同じ定番な飲み物ですが、コーヒーと牛乳ってやっぱり相性がいいんだなぁ、ということに気づかされます。疲れた時はカフェインが少なくて甘さに癒されるコーヒー牛乳、シャキッとしたい時はカフェオレ、というふうに飲み分けるのも楽しみ方の違いひとつです。コーヒー牛乳とカフェオレの違いを考えながら、実際に味わってみてくださいね。