☕ コーヒーと胃もたれの関係

コーヒーが好きで、1日に何杯も飲むという方も多くいると思います。しかし、空腹時や胃の調子の悪いときにコーヒーを飲むと、胃もたれを感じたり、ムカつきを起こすという経験がある方もいるのではないでしょうか。今回はコーヒーと胃もたれとの関係について調べてみました。

コーヒーで胃もたれが起こる理由

コーヒーにカフェインが含まれていることは有名です。カフェインには、交感神経を興奮させる作用があります。交感神経は、日中に起きているときに活発になる神経です。夜にコーヒーを飲むと目が冴えて眠れなくなったり、トイレが近くなったりするのは、交感神経の働きが影響しています。

コーヒーを飲みすぎて交感神経が刺激されると、胃酸の分泌の増加や、胃の動きを低下させます。それが胃もたれやムカムカという症状となって現れるのです。胃酸の出過ぎは、吐き気・胸やけや胃痛の原因になります。胃の動きが低下すると消化が遅くなって、胃もたれや膨満感といった不快感を引き起こします。

胃もたれは特に、空腹時にコーヒーを飲むと起こりやすくなります。空腹時は避けたほうが良いでしょう。

どうしてもというときは、ブラックではなくミルクを多めに入れたカフェオレにすると良いようです。ミルクは胃酸を中和してくれるので、ブラックで飲むよりも胃に優しいのです。

アメリカ食品医薬品局（FDA）のガイドラインによると、カフェイン摂取量の上限は1日に「約400mg」まで。コーヒーのカフェイン含有量は、およそ100mlあたり60mgとされていますから、カップに換算すると1日あたり3~4杯が適量です。

・コーヒーカップ(150ml) ・・・1日4杯まで
・缶コーヒー(200ml)・・・1日3本～4本まで
・マグカップ(240ml)・・・1日3杯まで
（参考：http://drnote.jp/meal/5371314880044）

このように、飲むときの胃の状態、飲むタイミングや量などに気をつけるだけで、コーヒーによる胃もたれを防ぐことは可能です胃もたれや吐き気など、胃の調子が悪いときは、少しコーヒーを控えるといいですね。イライラやストレスでコーヒーを飲む回数が増えることも良くないので、ストレス解消や休養を心がけましょう。

コーヒーへの胃がんの効果はまだあまりはっきりと実証されていないようです。

コーヒーには、大腸がんや肝臓がんについては予防効果があると言われています。国立がん研究センターが、コーヒーの死亡リスクについて追跡調査を行いました。

この報告によるとコーヒーを1日3~4杯飲む人の死亡リスクは、全く飲まない人に比べ24％低いと報告されています。

適量のコーヒーは頭をスッキリさせたり、気分をリフレッシュさせたりと、ストレス緩和につながります。しかし、飲み過ぎは逆効果。1日3~4杯、適量までに留めるのが理想的です。

飲む量やコーヒーの種類、タイミングに気をつけて、コーヒーを生活にうまく取りいれて下さい。