ケニアコーヒーの概要
ケニアコーヒーは、タンザニア産と共にヨーロッパ諸国では人気のある高級銘柄です。タンザニアの北に位置し、深い味わいが人気のコーヒーです。
ケニアコーヒーの味の特徴
やや肉厚なコーヒー豆です。全体的に風味が強く厚みのある酸味があり、苦味は柔らかめです。また、柑橘系のフルーツのような爽やかさもあり、酸味と苦味の絶妙なバランスの味わいが特徴です。
ヨーロッパ諸国の方々にこのバランスが人気で高額で取引されています。上品な香りと深いコク、濃厚な甘さが楽しめます。
焙煎によるケニアコーヒーの味の変化
浅煎りでは酸味が出ますが、この豆の最大の特徴である甘みは焙煎を進めると生まれます。この豆は深煎りにも向いており、豆質が肉厚なのでフレンチローストまで焙煎を進めても味が損なわれることはありません。
ケニアコーヒーの栽培状況
全般にケニアのコーヒー豆は品質が高いとされています。ヨーロッパでは特に重宝されており、一級品として高額取引されています。
ケニアは1年間に2度の雨季があり、収穫も年に2度行われています。年に2度の収穫では11月から翌年にかけて収穫される豆のほうが高い評価を受けています。
ケニアコーヒーの産地の特徴
エチオピアの南隣にあり、1000m以上の高原が広がっています。年間平均気温が20℃前後と気候がエチオピアとよく似ています
ケニアコーヒーの歴史
ケニアでは19世紀末頃から栽培されていたとされています。エチオピアでは17世紀末には栽培が始まっていたとされ、生産国としては比較的浅い歴史です。またケニアの主要貿易品の5%程度しかなく、生産量も決して多くありません。
しかしケニアは、コーヒー研究専門機関を世界に先駆けて立ち上げました。生産から流通まで研究をし、そこで得たノウハウを元に流通の経路や加工の仕方を確立しました。これにより、安定して高品質の豆を流通させることができ、世界中から高評価を得られたのです。
現在もその品質に陰りはなく、コーヒー豆として欠かせない存在となっています。
ケニアコーヒーの特徴まとめ
日本にも少量ではありますが輸入されています。酸味が好きな方は、飲んでみる価値があります。
もちろん、酸味が苦手な方もこの深い味わいを試してみてはいかがでしょうか。