ホンジュラスのコーヒーを今回はご紹介します。ホンジュラスは中米に位置しており、マヤ文明やサッカーでご存知の方も多いのではないでしょうか。
ホンジュラスはコーヒーの生産で有名で、市販されているブレンドの使用豆の一つとして見かけることがあります。そこで今回は「ホンジュラスHG」という、ホンジュラスの一般的なコーヒーをご紹介させていただきます。
「ホンジュラスHG」はこんな時にオススメ
- 日常に飲むコーヒーに
- 安定感があり飲みやすいコーヒーが欲しい時
- アメリカンを飲みたい時(浅煎りの豆の場合)
「HG」とは?
コーヒーの銘柄に付いている「HG」という文字、気になりませんか?
HGは「ハイグロウン」と言って、高地で生産されたコーヒー豆のことを指します。詳しくは以下に掲載している記事に書かれていますが、ランク付けでは上から二番目にあたるコーヒー豆に与えられる名前です。
ホンジュラスコーヒーの特徴
比較的安い価格で手に入りやすい
海外に出荷されるコーヒー豆は、基本的に最上級の「SHG」と今回の「HG」の2つです。HGは高品質ながらも喫茶店や街中のスーパーで見かけることができる、一般的なコーヒー豆です。
また、値段も安定して比較的安い傾向なので、手に取りやすいコーヒーでもあります。
日常の中で飲みたい “Theコーヒー” な豆
中深煎りの場合、甘みと安定したコクを持っていて、突出した部分があまり見られません。そのため非常に飲みやすいコーヒーのイメージがあります。
「中庸」と言う言葉が似合うコーヒーで、日常の中で飲むコーヒーとしてオススメです。また、コーヒー好きな方にもオススメで、個性あふれるコーヒーを飲んだ後にホンジュラスHGを飲むと、どことなく安心感を得ることができます。
また後ほど詳しくお話ししますが、実はアメリカンコーヒーにもピッタリなコーヒー豆なのです。
抽出の練習にオススメ
中庸なコーヒーだけあって、お湯の温度や注ぐ量、豆の分量に至る調整による変化まで、コーヒー豆の個性に邪魔されることなく感じることができます。初心者の方の抽出練習にもピッタリです。
ペーパードリップ(中深煎り):落ち着く安定感
ペーパードリップで抽出したコーヒーは安定感があり、 “The コーヒー” という印象のコーヒーです。落ち着きを求める方にはオススメの抽出方法です。
抽出方法の一例(コーノ式名門ドリッパー)
- 豆の分量:25g(二人分、250ml)
- 挽き具合:中挽き
- 抽出温度:80℃
- ポイント
中深煎り以上の場合、アメリカンコーヒーのような爽やかさを引き立てるのは難しいです。そのため、平均的な挽き具合と湯温で抽出して、安定した味を引き出す方が無難でしょう。
フレンチプレス(中深煎り):コクのあるアメリカン
アメリカンに使われるコーヒー豆だけあって、爽やかな印象のコーヒーです。しかし中深煎りのためコクも感じられ、フワッとした印象を受けます。
奥深さを感じることができる反面、重たいわけではないため、夏場や食後に飲むコーヒーにオススメです。
抽出方法の一例
- 豆の分量:17g(300ml)
- 挽き具合:粗挽き
- 抽出時間:3分45秒
- ポイント
少し短めの時間で抽出すると軽やかに仕上がり、飲みやすいコーヒーに仕上がります。
浅煎り(ペーパードリップ):アメリカンコーヒーの王道
最近は見ることが少なくなった「アメリカンコーヒー」ですが、実はホンジュラスHGの浅煎りといえば、アメリカンコーヒーには持ってこいの豆なのです。
浅煎りだと酸味が突出することがありますが、ホンジュラスHGは突出しておらず、ちょうど良い爽やかさを感じることができます。
抽出方法の一例(コーノ式名門ドリッパー)
- 豆の分量:20g
- 挽き具合:中細挽き
- 抽出温度:75℃
- ポイント
アメリカンで抽出する際は、低めの温度で抽出するのがオススメです。そうすることで、あっさりで重くないコーヒーに仕上がります。
わらびもち・水羊羹との相性が良い
均整が取れた軽やかなホンジュラスHGは、瑞々しい和菓子との相性が非常に良いです。瑞々しくも和菓子のまったり和む味と、まろやかなコーヒーは夏場に是非オススメです。
ふとした日常の中でお菓子と一緒に落ち着くのはいかがでしょうか?
バランスの取れた王道「ホンジュラスHG」まとめ
均整がとれた飲みやすいホンジュラスHGは、日常のコーヒーとしても。また、アメリカンとしてもとても飲みやすいコーヒーです。比較的安価であるため、手に取りやすいコーヒー豆であることも魅力のひとつです。
コーヒーに興味がわいてきた、コーヒーについてもっと知っていきたい、そんな方にオススメしたいコーヒー豆です。
コーヒー豆の情報
- 名称:ホンジュラスHG
- 産地:ホンジュラス
- 焙煎:中深煎り
- 精製:ウォッシュト
- 購入店:珈琲舎ロッセ
- 購入店URL:http://www.coffee-rosse.com/