アフリカ産のコーヒーといえば、イルガチェフェやキリマンジャロのように、酸味や個性の強いワイルドなイメージを持つ方が多いかもしれません。今回紹介する「マラウィ・ヴィフヤ」はそんなイメージとは対照的に、ショコラのようなコクを含んでおり、アフリカンな印象とはすこし違う感じがします。
「マラウィ・ヴィフヤ」はこんな時にオススメ
- まったりとしたコクが好きな方
- 奥深いコクとスッキリとした酸味の両方を味わいたい方
意外にも自然豊かなマラウィ
マラウィがアフリカにあるのをご存知の方は多いと思います。しかしアフリカのどこにあるのか詳しく知らない方は多いのではないでしょうか。
マラウィ内陸国ではモザンビークの西側、タンザニアやコンゴより南側にあります。サバンナやジャングルなど暑い国と思いがちですが、実はそんなことはありません。
コーヒー栽培に適した環境
マラウィという名前の由来はマラウィ湖であり、国内には多くの湖があります。実は想像以上に自然豊かで、水も豊富なのです。そして高地に位置することも相まって、マラウィはコーヒー栽培に適しているのです。
ショコラらしさと酸味
初めから濃厚らしさが全開
「マラウィ・ヴィフヤ」は一口目から濃厚な印象で、栗のようなまろやかさと濃密感のあるフレグランス(コーヒー豆を挽いた時の香り)を感じることができます。
また、アロマ(コーヒーを淹れた瞬間の香り)はモンブランのような濃厚さに加え、栗のような滑らかさとホイップクリームのようなフワッとした印象を受けます。
ダークショコラとカラメル
口に含むと、フワッと濃厚なショコラの風味とスモーキーな心地よいフレーバーを感じることができます。
その後に続くのが、ダークチョコレートのような柔らかみのある苦みとコク、そしてほのかな酸味です。この酸味が面白く、スモーキーさと上手い感じで混ざりあっているので、苦みとコクを邪魔せず調和を保っている印象となるのです。
また苦みが少なくなってくると柔らかさと相まって、焦げ目のついた香ばしいカラメルのような余韻を楽しむことができます。
ペーパードリップがオススメ
マラウィ・ヴィフヤ購入店カフェ・バッハでは、深煎りの焙煎で販売されていることもあり、フレンチプレスよりペーパードリップで抽出することをオススメしていました。
お湯を細めで抽出することで繊細なコクと苦みが強調され、太めのお湯で抽出すると柔らかみを感じることができるので、気分に合わせて楽しみ方を変えてみるも良いかもしれません。
抽出方法の一例(コーノ式名門ドリッパー)
- 豆の分量:25g(二人分、250ml)
- 挽き具合:中細挽き
- 抽出温度:83℃
- ポイント
深煎りということもあり、抽出温度が高すぎると過剰に味が抽出されてしまうので気を付けましょう。
アイスコーヒーでキリッと柔らかく
「マラウィ・ヴィフヤ」は深めの焙煎で販売されていることが多く、焙煎によるキリッとした苦みとコーヒー豆自身の持つ柔らかさが、アイスコーヒーに適しています。
オススメの作り方
- 通常通りペーパードリップで抽出します。
濃い目に抽出する必要はありません。 - サーバーごと氷の入った器に入れて間接的に冷やします。
シェーカーなど金属製の容器に入れて冷やすと、冷却効率が上がります。
※絶対にコーヒーに氷を直接入れないように!コーヒーが薄くなります!
あらかじめ冷やしておいたグラスに、氷を入れずにコーヒーを注ぎます。そうすることにより氷で薄めることなく、冷えたコーヒーを楽しむことが出来ます。
「マラウィ・ヴィフヤ」まとめ
苦味とコクと柔らかさによるショコラのような香りと味わいは、ペーパードリップで抽出するのがやはりオススメです。ショコラのような感じがしつつも、シンプルでわかりやすい味わいにより飲みやすいのも特徴です。
苦いはずなのに調和のとれたコーヒーは、どこか落ち着きを与えてくれます。
コーヒー豆の情報
- 名称:マラウィ・ヴィフヤ
- 産地:マラウィ
- 焙煎:フレンチロースト
- 購入店:カフェ・バッハ
- 購入店URL:http://www.bach-kaffee.co.jp/