コーヒーをもっと趣味に

Fuglen Tokyo

Fuglen Tokyo

唯一無二のセンスが光るコーヒーカルチャーの基点

世の中で成功しているお店は2種類あると思っています。ひとつはトレンドをいち早くキャッチして、良い部分を取り入れるお店。
ターゲットとなる層の好みや指向性を良く分析し、また時代の流れを先回りする嗅覚が必要です。

もう一方は、迎合しない尖ったセンスが光る、トレンドや時代の流れといった理の外に身を置きながら、独自のカルチャーが支持されるお店です。

Fuglen Tokyo_to go cup

いずれにおいても先端を行くお店は素晴らしいですが、今回は東京に数多あるお店の中でも特に尖ったセンスを放つFuglen Tokyoを紹介します。

Fuglen Tokyo_town image

東京メトロ千代田線代々木公園駅から徒歩5分ほど。都会の喧噪から外れたエリアの一角にお店を構えています。
近隣に住んでいる人を除いては、決して交通の便が良い場所ではないですし、渋谷・原宿からも割と距離があるのですが、土日は長蛇の列が出来るほどの超人気店です。

Fuglen Tokyo_logo

「Fuglen」はノルウェー語で「鳥」という意味、元々は住宅だった物件を改装した店舗は、お店を象徴する赤い鳥のロゴが白い壁面によく映えます。

Fuglen Tokyo_interior2

内装は店舗の外観と対照的に、木目調の壁にアンティークのソファ・テーブル、シェルフ。照明は極力抑え、異国のムードが漂っています。(ちなみにこちらの家具は全て購入可能とのことです)

Fuglen Tokyo_terrace1

お店を囲うようにベンチとテーブルが配置されているテラス席も人気です。太陽の光が燦々と降り注ぐテラスは、夏場はちょっと暑いですが、夜の時間帯は涼しい風が吹き抜けてとても気持ちよいです。

Fuglen Tokyo_menu

コーヒーメニューはエスプレッソ系が充実しています。アメリカーノ、ラテはもちろん、コルタドやコンパナといったメニューも並んでいます。

特徴的なのが、ハンドドリップメニューがない点です。所謂ブラックコーヒーは、ポットで提供される本日のコーヒーまたはエアロプレスとなります。

Fuglen Tokyo_food

軽食にぴったりなペストリーが常時数点並んでいます。こちらのお店はフードの持ち込みが可能なので、近隣のお店で購入してテラス席で食事をしている方も多く目にします。

Fuglen Tokyo_ice espresso

シェイカーを使ってカクテルのように作られたアイスエスプレッソ。アメリカーノよりもコーヒーの香りをより強く感じられながらも、しっかりと喉を潤してくれる一杯です。

Fuglen Tokyo_cold brew

夏の期間限定で人気なのがコールドブリュー。およそコーヒーとは思えない褐色のビンに入れられたコーヒーを、アイスクリームカップのような器に入れて飲む。このお店の独特なセンスを象徴しています。
豆の香り・甘みの強さとコクが口に広がり、これは本当にコーヒーなのか、と思えるほどの衝撃を覚えます。

Fuglen Tokyo_coffee

上述したとおり、休日の日中は年代・国籍問わず多くの方で賑わい、お店の外まで注文の列を作ることもしばしば。軽い観光名所と化している節もありますので、ゆっくりと腰を落ち着けたい場合は、平日の夜の時間帯がお薦めです。

営業時間は深夜までという、都内でも少ない深夜営業のお店です。一日の締めくくりにFuglenの上質なコーヒーで気持ちを落ち着かせると、明日からまた頑張れる気がします。

Fuglen Tokyo 店舗情報

住所:東京都渋谷区富ケ谷1-16-11 1F

移動時間:小田急線代々木八幡駅から徒歩5分、JR山手線八王子駅から徒歩10分

営業時間:[月・火] 8:00~22:00 [水・木] 8:00~翌1:00 [金] 8:00~翌2:00 [土] 10:00~翌2:00 [日] 10:00~翌1:00

定休日:なし

wifi:あり

電源:不明

喫煙:店内禁煙(外のベンチで喫煙可)

HP:http://www.fuglen.com/

About the Author

神宮司茂

東京都下町生まれ下町育ちの30代。コーヒーは大学生くらいまで苦手でした。大学生の頃、新宿のPAUL BASSETTでラテアートを見て感動したのがコーヒーとの出会い。休日は専ら愛機のb-ant 406steel(ミニベロ)で都内を散策。コーヒー以外に、ラーメン、ファッション、ミステリ小説、ガンダム(宇宙世紀)と守備範囲は広め。 モットーは「広く、それなりに深く」。