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ONIBUS COFFEE 中目黒

ONIBUS COFFEE 中目黒

街に溶け込む温もりのあるお店

コーヒーショップを色々巡っていると、コーヒーの味やメニューの種類は勿論、お店の外装・内装、提供されるカップ、本当に多様性に富んでいます。それぞれのお店に個性があり、それは訪れるお客さんの層を意識したり、お店を構える街の雰囲気に合わせたり、合わせなかったり。

ONIBUS COFFEEは奥沢の本店にロースター兼コーヒーショップとしてオープンして以来、ここ数年で渋谷のABOUT LIFE COFFEE BREWERS(https://coffeemecca.jp/coffeeshop/2545)、外苑前のRATIO&C(https://coffeemecca.jp/coffeeshop/3404)と、異なるコンセプトのお店を次々と出し、人々を魅了している人気店です。

ONIBUS COFFEE_logo

そんなONIBUS COFFEEが選んだ新店舗は中目黒。ファッショナブルなお店が建ち並びながらも、一歩大通りからお国はいると庶民的な空気が流れるエリアです。街の空気感に馴染んだ中目黒店は2016年1月にオープンしました。

場所は東急東横線・東京メトロ日比谷線の中目黒駅から、目黒川と逆方向に線路沿いを1、2分ほど歩いたところです。

ONIBUS COFFEE_shop

お店の奥は公園があり、平日の午前や昼間は長閑な印象で、休日になると家族連れが遊んでいる光景を目にすることができます。

古民家と思わしき一軒家を改装した店舗は、入り口部分から木と緑が全面に出された心地よい空間となっています。屋外のベンチは屋根こそないものの、明るく降り注ぐ陽差しがお店の雰囲気を際だたせています。

ONIBUS COFFEE_shop2

メニューはBLACK(エスプレッソ系、アメリカーノ)、WHITE(ミルクを使ったラテ系)、FILTER(ハンドドリップ)の3種類から選べます。渋谷のABOUT LIFE COFFEE BREWERSでも同じメニューの分類でしたので、ONIBUS COFFEEのコンセプトのようです。

ONIBUS COFFEE_menu

コーヒー豆は入荷の状況にもよりますが、常時3~4種類ほどを揃えています。シングルオリジンも味の違いが楽しめますし、STEPと名付けられたオリジナルのブレンド豆もあり、

ONIBUS COFFEE_beans

メニューカウンターからお店の奥の方が伺えます。ONIBUS COFFEEの心臓とも言える重厚感のあるDIEDRICH社製の焙煎機、こちらで焙煎されたものが各店舗へ送られます。

ONIBUS COFFEE_machine

1階で焙煎機をまじまじと見ながらコーヒーを飲むのもまた一興ではありますが、より都会の喧噪から解放され、心の安らぎを得たいと考えている方は是非2階に上がってみてください。

木の温もりを存分に感じることができ、晴れた日は柔らかい陽差しが店内に降り注ぎ、雨の日はしっとりと落ち着きが出て、時間帯や季節に依っても様相が変化する印象です。

ONIBUS COFFEE_interior

黒板に書かれたお店のロゴはCHALKBOY氏の作品で、柔らかい印象のお店にアクセントを付けています。木製の机、窓枠、黒板と、小学校の旧校舎が懐古される空間は、特に30代以降の人には堪らない作りかもしれません。

ONIBUS COFFEE_interior2

訪れる客層は中目黒で買い物を楽しむ若い人から、子供連れの親子、近隣に住む年齢が高めのご婦人まで。コーヒーは全体的に浅煎りで明るい酸味と軽い飲み応えは、昨今主流の味と言えます。

ラテはコーヒー豆本来の甘さ・香ばしさと、ミルクの甘さが反目することなく混ざり合い、お店の雰囲気を体現したかのような優しい味です。

ONIBUS COFFEE_latte

2階のスペースはそれほど広いわけではなくテーブルも大きめですので、のびのびとできるかというとそうでもありませんが、本を読むもよし、談笑に花を咲かせるもよし、何も考えないでぼーっとするもよし、用途が広いお店です。

個人的には、都内でも数少ない「思考を放棄することが許された空間」というイメージですので、窓から見える公園に視線を落とし、限りある時間の中で心の平穏を追求することをお薦めします(回りくどい表現ですが、つまり何も考えないでぼーっとするということです)。

ONIBUS COFFEE_window

 

ONIBUS COFFEE 中目黒 店舗情報

住所: 東急東横線/東京メトロ日比谷線 中目黒駅より徒歩1分

移動時間: 東京都目黒区上目黒2-14-1

営業時間: 9:00~18:00

定休日: 不定休

wifi: なし

電源: 不明

喫煙: 不可

HP: http://onibuscoffee.com/

About the Author

神宮司茂

東京都下町生まれ下町育ちの30代。コーヒーは大学生くらいまで苦手でした。大学生の頃、新宿のPAUL BASSETTでラテアートを見て感動したのがコーヒーとの出会い。休日は専ら愛機のb-ant 406steel(ミニベロ)で都内を散策。コーヒー以外に、ラーメン、ファッション、ミステリ小説、ガンダム(宇宙世紀)と守備範囲は広め。 モットーは「広く、それなりに深く」。