9月に青山ファーマーズマーケットで開催されたTOKYO COFFEE FESTIVALを皮切りに、ここ1,2ヶ月、都内各所で大小問わず多くのコーヒーイベントが開かれています。
今回は伊勢丹新宿店で開催されている「My Cup of Favor -魅惑のコーヒーを探して-」というイベントに行ってきました。
My Cup of Favor -魅惑のコーヒーを探して- 概要
産地にこだわった豆を選びたい。
プロが淹れる味を飲みくらべたい。
コーヒーに合う、再考のパートナーを見つけたい。
すべてが叶う、それが伊勢丹の「My Cup of Favor」。
コーヒーに魅せられたみなさまのために、
14名のスペシャリストが集いました。
確かな知識と豊富な経験、そして人を喜ばせるアイデアを持った、
今活躍中のキーパーソンたち。
振る舞われるコーヒーやスウィーツを通じて、
あなたのコーヒーライフに、
驚きと感動を与えてくれるはずです。
2015年11月18日(水)から23日(月・祝)までの6日間、伊勢丹新宿店本館6階の催事場で開催されているコーヒーイベントです。
国内外の有名コーヒーショップやレストラン14店が集結し、コーヒーの魅力を存分に味わうことができます。
My Cup of Favor -魅惑のコーヒーを探して- 出店店舗
各ブースの位置関係はこんな感じです。
ミカフェート
港区は芝浦に焙煎所を構え、元麻布本店を始め、国内外に7店舗を展開しているコーヒーショップです。
特徴的なのが、ガス抜きしたペットボトルに入ったコーヒー豆。ペットボトル以外にもワインの瓶に入ったコーヒー豆などもあり、珍しいパッケージに入れられたコーヒーはプレゼントにも適しています。
「ブルーハ 魔女の森の果実」という独特な名前が付けられたパナマの豆は収穫量が非常に少なく、一番人気とのことです。イベント公開初日でほぼ完売したため、急遽増産したとのことでした。
フルーティな酸味とワインのようなコク深い余韻が特徴の面白い味のコーヒーでした。
キャピタルコーヒー
「きれいな味のキャピタルコーヒー」をキャッチフレーズとしたコーヒーショップです。首都圏の伊勢丹をはじめとするデパート内でコーヒー豆を提供しているお店のようです。
NOZY COFFEE
世田谷三宿にあるシングルオリジンコーヒーの雄と言える存在です。エレベーターを降りてすぐに位置していたこともあり、多くの人が訪れていました。バリスタの方が丁寧にテイストを説明されている姿が見られました。
NOZY COFFEEのレビューはこちらをどうぞ
https://coffeemecca.jp/coffeeshop/145
Light Up Coffee(ライトアップコーヒー)
2014年7月に吉祥寺にできた新鋭のコーヒーショップです。
お店の人は他のコーヒーショップに比べて自分たちだけまだまだ新人と謙遜されていましたが、早くも知名度は上がっています。
こちらは11月3日に世田谷は三宿で開催された「コーヒー博」の主催でもありました。
コーヒー博の様子はこちらをどうぞ
https://coffeemecca.jp/coffeeshop/2278
円錐のビーカーに並べられた7種類の珈琲とその手前にあるカラフルな名刺サイズのカード。裏面にはそれぞれのテイストのみならず、生産地区、生産処理、精製所、生産者、標高、品種、エピソードが詳細に記載されていて、フェアトレードの精神が感じられます。
丸山珈琲
軽井沢に1991年に創業した老舗のコーヒー店で、東京にも2店舗あります。試飲できる種類も豊富で、沢山の人がブースに集まっていました。
こちらではケニアとパナマのゲイシャ(100g・2700円の高級豆です!)を試飲しました。ケニアは果実感の強い爽やかで軽い飲み口、対するパナマはとろりとした舌触りが印象的な一杯でした。
堀口珈琲
こちらも非常に多くの人で賑わっていました。世田谷、狛江、渋谷区上原に店舗を構える有名コーヒー店です。
ブレンドは9種類で左から順番に番号が振られています。豆を見ると数字が増えるに連れて色が濃くなっているのが判ります。
チャートを見ながら試飲をすると判りやすく、1番、6番、9番を順に頂きましたが、同じコーヒーなのかと思うくらい味の違いがはっきりと判りました。
こちらのチャートを眺めていると、「説明しましょう」と声を掛けて頂いたので、レクチャー頂くことに。なんとオーナーの堀口氏でした。
お店で提供されている9種類のブレンドには、50種類ものシングルオリジンを使っているとのこと。ケニアだけでも10種類の農園と契約しているらしいです。輸入する段階でのハンドピッキングと、焙煎後にも専用の機械でピッキングすることで非常にクリーンなカップを実現しているとのことです。
堀口氏のコーヒーに対する強い拘りを聞くことができたのは貴重でした。
SWITCH COFFEE TOKYO(スイッチコーヒートーキョー)
目黒の閑静な住宅街に構えている焙煎所兼コーヒースタンドです。目黒の店舗と同じようにサーバーに淹れられたコーヒーが並べられていました。こちらの試飲はフレンチプレスで抽出されたものを提供していました。
Fuglen Coffee Roasters(フグレンコーヒーロースターズ)
ノルウェー・オスロを本店とし、日本では渋谷に出店している人気コーヒーショップです。「Fuglen」はノルウェー語で「鳥」を意味していて、その名の通り赤い鳥のロゴが目を引きます。
こちらではケニアとエチオピアの2種類の試飲ができました。
Unir
京都長岡京にあるスペシャルティコーヒーを提供するお店です。京都からの出店ということもあってかブースには多くの人で賑わっていました。
DEL SOLE
六本木、赤坂、銀座などに展開しているイタリアンバールです。本場イタリアのバリスタ協会から「Espresso Italiano」(本物のイタリアネンエスプレッソ)の称号を獲得しているお店で、ブースもエスプレッソの説明が書かれたパネルが置かれていました。
The Cream of the Crop Coffee(ザクリームオブクロップコーヒー)
2012年に清澄白河にPierre Marcoliniのコーヒー部門としてオープンしたお店です。清澄白河以外には渋谷のヒカリエにも店舗を構えています。
The Cream of the Crop Coffeeのレビューはこちらをどうぞ
https://coffeemecca.jp/coffeeshop/684
こちらのブースはコーヒー以外にもタルトやゼリーなどのスイーツも提供していました。
「チョコカフェタルト ミルク」はエチオピア・イルガフェチェを使った一品で、ピエールマルコリーニの濃厚なチョコレートとの相性が非常に良さそうです。
こちらで印象深かったのはコーヒー牛乳です。試飲させていただいたのですが、カラメルのようなほろ苦さと甘さのバランスが絶妙で、今まで飲んだコーヒー牛乳の中で一番美味しかったです。犬のロゴが貼られた寸胴な瓶がキュートなパッケージです。
少し離れたカフェグルマンというエリアには下記の3店が出店していました。「カフェグルマン」とはコーヒーに数種類の小さなお菓子を合わせたセットの呼称とのことです。
・Libertable
・フレデリック・カッセル
・レストランよねむら
My Cup of Favor -魅惑のコーヒーを探して- 感想
さすが伊勢丹がバックについているので非常に満足感の高いイベントでした。こういったイベントはここ数ヶ月でいくつか行きましたが、まず試飲できる種類が非常に豊富な点に感動しました。丸山珈琲、SWITCH COFFEE TOKYOは5~6種類ほど、堀口珈琲に至ってはお店で提供しているオリジナルブレンド9種類全てが試飲できました。
訪れる人は、年齢は比較的高めな印象でした。伊勢丹で買い物をしたついでに来ている人も多い様子でしたが、このイベントを目的に来ている方も多いようでした。催事場自体のスペースが広くはない上、午後3時くらいに行ったのですが、ピーク時だったのでしょうか、どのブースも賑わっていて人口密度は非常に高かったです。
また、コーヒーを主軸としながらも、10月に神田で行われたCOFFEE COLLECTIONの様なシングルオリジン縛りの通っぽいイベントとは異なり、The Cream of the Crop Coffeeのようにタルトやコーヒー牛乳を提供している点も、良い意味で敷居を下げている感じがしました。
総じて提供側の熱量と、コーヒーに魅入られている人が着実に増えていることが再認識できたイベントでした。