コーヒーのコクと聞かれても、なかなか答えるのは難しいと感じたことがある方もいると思います。コクのあるコーヒーとは、コーヒーの中にある脂肪分をうまく抽出したものだと言われます。そして、コーヒー独自の苦味・酸味・甘味などが複雑に混じり合い、うまくバランスのとれた深い味わいであるものだとも言われています。
ただし、コクを感じるには味のバランスがとれていなければなりません。そのうえ、油脂分の乳化作用も大切です。
自分でコクのあるコーヒーがうまく淹れられるのかと思う方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、初心者の方でも、ご家庭で簡単にコクのあるコーヒーが淹れられる方法をご説明していきたいと思います。
コクのあるコーヒーの淹れ方
準備するもの(出来上がり240ccの場合)
- マグカップ
- お湯
- ドリッパー
- ペーパーフィルター
- はかり
- コーヒー豆(抽出量の1割:24g)
淹れ方の手順
最初にコーヒーと同量(24cc)のお湯を注いでから、80ccを3回に分けて注ぎます。最初の24ccは粉を湿らすことが目的なので、抽出量には含みません。
これにより、抽出時間がゆっくりとなり抽出率が上がります。香りが強くてコクのあるしっかりした味のコーヒーになるのです。
- カップ、ドリッパー、ペーパーフィルターを準備します。
- 湯温が高すぎると苦味が出るので、先にポットなどに注いでお湯の温度を冷ましておきます。(85~95℃が目安)
- コーヒーを挽いたら、ハカリを0に合わせます。
- 最初に24ccのお湯を注いで、30秒ほど待ちます。
※ お湯は細く、できるだけ垂直に注ぐことが大切です。お湯が粉を突き抜け、お湯に近い液がおちてしまうと、コクのあるコーヒーは望めません。 - 30秒待ったらハカリを0に合わせます。
- 作るコーヒーの3分の1の量(80cc)のお湯を注ぎます。
お湯が落ちきるまでそのまま待ち、だいたい落ちきったら再度80ccを注ぎます。 - 240ccになるまで落ちきったら完成です。
淹れ方の注意点
お湯は粉にまんべんなく注ぐのが基本です。紙フィルターの内面に付いているコーヒー粉の壁を壊さないようにして注いで下さい。そしてコーヒー液の液面をあまり上下させず、空にしたりしないで注くのが理想的です。
コクのあるコーヒーの淹れ方まとめ
何回かに分けてお湯を注いでコーヒーを作るようにすると、コクのあるコーヒーが作れます。できるだけ細く静かに、落ちるお湯で粉が掻き回されないように淹れてみて下さい。粉が掻き回されると、ザラついた抜けた味になってしまいます。
このやり方をマスターすれば、一度にたくさんの人数のコーヒーも作ることができるようになるので、是非覚えておいてください。
そして、コーヒー豆でも味が違ってきます。豆の組合せは無限にありますが、自分好みの組合せを探し、オリジナルコーヒーを楽しまれるのも良いのではないでしょうか。