冬の軽井沢を楽しむあったかクレープとサイフォンコーヒー
雲一つ無い晴天の日。
連日降り続けた雪が歩道の脇に残る冬の軽井沢に、大きなクレープの看板を掲げる店があった。
美味しいコーヒーと焼きたてクレープのお店は、観光客はもちろん地元の人にも人気。マスターは、小さなキッチンの中でコーヒーを淹れたりクレープを焼いたりと大忙し。
テイクアウト用の小窓に、無造作に置かれたレトロな紙ナプキンスタンドが可愛らしい。
店内に入ると、カウンター席の目の前にサイフォンと焼け焦げたコーラの缶が並んでいた。長年愛用されて、ここにあるもの全てがこの風景に馴染んでいる。
マスターと他愛の無い話をしながら、コーヒーが出来上がるのを待つ時間も楽しい。
常連客じゃなくても、観光地なら気軽に話が出来るし、この辺りの事を色々と教えてもらうのも面白い。
理科の実験を見ている様。茶色く焦げたガラスの表面が、流れた月日を感じさせる。
遂に自慢のサイフォンコーヒーが完成。
品の良い絵柄のカップ&ソーサーで出されたコーヒーは、軽井沢に複数の直営店を持つミカド珈琲の豆を使用。日本人に合った味や飲み方を考え、また、コーヒー本来の味を引き立たせる酸味の魅力を追求しているそうだ。
ソーサーの裏を見てみると、「DOUBLE PHOENIX NIKKO」の文字。100年以上もの歴史を持つ日本製の陶器ブランドが、一杯のコーヒーに花を添えていた。
軽井沢は夏の方が人気が高いが、オフシーズンのこの時期に、静かな店内でゆったりとコーヒーをいただくのも特別な旅になるかもしれない。
BRONCO 店舗情報
住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東23-12
移動時間:軽井沢駅徒歩10分
営業時間:夏期8:00~19:00 冬期9:00~17:00(変動あり)
定休日:水曜
wifi:なし
電源:なし
喫煙:全面喫煙可
HP: なし