コーヒーの専門用語について紹介していく当コラム。今回は、「は行」のコーヒー用語を紹介します。
排気ダンパー
焙煎機の中にある装置の一部。排気を調節するために用いられます。ドラム内の空気の流れを制御することで、焙煎具合を調節することができます。
ハイグロウン
コーヒー豆の等級の1つ。栽培する場所の標高によって決められる等級で、ホンジュラス・メキシコ・エルサルバドルなどの国で採用されています。
メキシコでは1000m〜1600mの標高で作られたコーヒー豆を指し、4段階中2番目に評価が高いです。ホンジュラス、エルサルバドルでは900m〜1200mの標高で作られたものを指し、3段階中2番目の評価となっています。
焙煎
生豆を熱して煎る過程のことを「焙煎」といいます。焙煎される前の生豆は酸味も苦味もなく、緑色をしておりフルーツの酸っぱさに近い別の酸味を持った豆です。
焙煎を強めていくことで段々と黒みを増していき、浅煎りで酸味が強くなっていき、深煎りで酸味に変わり苦味が強くなっていくのです。生豆の状態でコーヒーを淹れることはまずありません。
焙煎機
焙煎を行なう機械のことを「焙煎機」と言います。焙煎機の中にも種類があり、熱風で加熱しムラのない焙煎が可能な「熱風式」、豆に火を直接当て熱していく独特の香りが特徴の「直火式」、酸味の引き立つ綺麗な風味が特徴の「半熱風式」などが存在します。焙煎するための熱源は電気やガスが用いられるのが一般的です。
焙煎度
焙煎を行なう時間や加熱温度によって変わってくる生豆の状態を「焙煎度」と言います。日本では、焙煎度が8段階で表されることが多いです。
浅い入の方からライトロースト、シナモンロースト、ミディアムロースト、ハイロースト、シティロースト、フルシティロースト、フレンチロースト、イタリアンローストとそれぞれ名前がついています。
ハイディー
「ハイディー(Hidy)」とは、コーヒーのネガティブな香りを表現する際に使われる言葉の1つです。濡れた皮などから漂うような匂いをしており、非常に不快な要素です。コーヒー豆を必要以上に熱乾燥させたことが原因で発されるといいます。
灰分
コーヒー豆に含まれる成分の1つ。コーヒー豆は、水分・脂肪・灰分・粗繊維・粗糖分・粗たんぱく質・カフェインなどの成分で構成されています。
ハイマウンテン
高級コーヒー豆の1つ。カリブ海やジャマイカ島で栽培された豆で、ブルーマウンテンの標高800〜1000mのあたりで作られたコーヒー豆のことを指します。ブルーマウンテンと並び、バランスの良い上品な風味を持っています。
ハイロースト
コーヒー豆の焙煎度合いを表すものの1つ。8段階中下から4番目の焙煎度で、酸味が残る中にも苦味が現れる中立的な風味が特徴。苦味がメインになっていく1つ手前の段階として幅広いコーヒー豆です。
パーコレーター
コーヒー抽出をするための器具の1つ。ポットの中にコーヒーをいれるバスケットが設置されており、お湯を加熱することでパイプを通り上部のコーヒーに接触し抽出されます。アウトドアシーンにおいては定番のコーヒー器具として現在でも愛用する方が多い器具です。