コーヒーをもっと趣味に

珈琲屋カフェモカ

珈琲屋カフェモカ

あなたの“特別な珈琲屋さん”はどこ?

喫茶店にも、人と同じで相性がある。
東京都内で私と相性のいい喫茶店が、ここだ。

珈琲屋カフェモカ_外観1

近くに商店街がいくつもあるこのエリアは、お年寄りや子どもが多く、池袋からすぐの立地にこんな街があるのだと驚いた。

都会的なカフェではなく、何年も景色が変わらない街並みに溶け込むように点在する喫茶店のひとつひとつが魅力的だ。

珈琲屋カフェモカ_食品サンプル

珈琲屋カフェモカ_外観2

その中でも、私がとても好きなのは板橋区役所駅からすぐのところにある、珈琲屋カフェモカ。レトロな外観、古びれた茶色の内装、臙脂色のチェア。落ち着く。

珈琲屋カフェモカ_店内1

珈琲屋カフェモカ_店内2

「嗚呼、これが私の求めている喫茶店、そのものです。ありがとう。」という気持ちになる。
暖色系のライトで照らされるテーブルの上には、スパゲティや定食メニューのための調味料が並んでいて、あたたかな感じ。古い洋楽がちょうどいい音量で流れている。

珈琲屋カフェモカ_テーブル

珈琲屋カフェモカ_メニュー

コーヒーは10種類。
店名であるモカブレンドは、一杯ずつサイフォンで淹れてくれる。
すっきりした飲み口が、ふらっと立ち寄れる気軽さや、毎日来てもいいと思わせる心地よさにマッチしている。

珈琲屋カフェモカ_コーヒー

何杯でも飲めるコーヒーなのに、軽やかなコクというか、すっきりまろやかというか、飲みやすい美味しさがある。
しっかり重めのコーヒーもいいが、ここのブレンドはちょっと疲れている時に気を張らずに飲める感じが気に入っている。食事のあとにもぴったり。
居心地の良さに、いつの間にか長居してしまう事が多い。

珈琲屋カフェモカ_カウンター

昼食のあとに満腹で訪れたのに、結局チョコレートパフェとコーヒーのおかわりも注文。
(ブレンド400円、おかわり180円とリーズナブル。このご時世税込価格なのは良心的。)

珈琲屋カフェモカ_チョコレートパフェ

「チョコパね〜」と、明るく受け答えしてくれる店員のおばあちゃんも素敵。カウンターの中のご主人も気さくな人だ。

お客さんがはけて静かになると、おばあちゃんは常連さんとお喋りを始める。なんだか楽しそうで、親戚の家に居るみたいな気持ちになる。

珈琲屋カフェモカ_店内3

長居して、もうコーヒーもなくなってテーブルが淋しくなると、お客さん全員にお菓子を配ってくれる。

どこのスーパーでも買えるような、ちょっとしたものだけれど、東京の様な大都会でこうした気遣いを受けられるのはとても幸せな気持ちになる。

そういう、気取らない感じが良い。
東京はみんな気取っている感じがする。人混みや喧騒に、気付かないうちにへとへとになっているんじゃないかと思う。
だから、ありのままの自分で、のんびり出来る居場所が、きっと誰しも必要なのだ。

珈琲屋カフェモカ_コーヒーとパフェ

私にとって、この喫茶店はその場所なのだと思う。
コーヒーと時間と空間に元気をもらって、“さぁまた頑張るぞ”とか、“今日も良い日だな”と思える、それがコーヒーと生きて行く私の幸せだ。

コーヒーを愛する全ての人に、特別な珈琲屋があります様に。

珈琲屋カフェモカ_看板

珈琲屋カフェモカ 店舗情報

住所:東京都板橋区板橋2-64-10

移動時間:都営三田線板橋区役所前駅より徒歩1分

営業時間:月〜金8:00〜20:00、土8:00〜17:30、祝8:00〜16:30

定休日:日曜

wifi:なし

電源:なし

喫煙:全面喫煙可

HP:なし

About the Author

A7ICE ART&design 兼松江梨

喫茶店天国愛知県出身のアートディレクター。「おしゃれカフェ<喫茶店」主義。古くから愛され続けているものに魅力を感じ、喫茶店巡りをするようになる。市内にある様々な珈琲店に祖父母とモーニングに行くのが子どもの頃からの娯楽。