Grapefruit or Chocolate 土居珈琲「エルサルバドル:ラ・レフォルマ農園」
「グレープフルーツのような風味のコーヒー」と言われて想像できますか?
なかなか想像しがたいものですが、一度飲んでいただければ納得できるくらいグレープフルーツらしさを感じることが出来ます。人によっては、「コーヒーの世界は広い」と考えさせられるくらいの衝撃を受けるかもしれません。
では衝撃のグレープフルーツ風味のコーヒーについて見ていきましょう。
「ラ・レフォルマ農園」は、こんなコーヒー
香りや風味
- 爽やかな酸味と苦みを併せ持つ
- 淹れ方によってはグレープフルーツらしさやチョコレートらしさが出る
オススメの飲み方
- オススメの抽出方法:ペーパードリップ
相性
- ミルク:あまり良くない
- 砂糖 :ほどほど
- お菓子:チョコレートとの相性がGOOD
こんな時にオススメ
- リフレッシュしたい時
- 普段と異なるコーヒーを飲みたい時
伝統と品質を守り続ける農園
ラ・レフォルマ農園の最も素晴らし点は、農園が開墾された当時から受け継がれ続けた伝統にあります。近年のスペシャルティコーヒーブームの中で、完熟した果実のみを手摘みで収穫する農園が増えてきました。
しかしなんとラ・レフォルマ農園は100年以上ずっと続けてきたのです。それだけではありません。この伝統を守りつつ、一方で新たな技術を導入するなどコーヒーの品質向上に努めています。
その結果がカップ・オブ・エクセレンスにおいて、グアテマラというスペシャルティコーヒーの競争が最も激しい国の中で、3位入賞を果たしたのです。
グレープフルーツ風味の豆
カフェイン含有量が多いため多量に食べるのはお勧めできませんが、購入した際は、1粒2粒コーヒー豆を食べてみてください。
始めはコーヒーらしい苦みが感じられますが、だんだんとフレッシュなグレープフルーツの風味が強く感じられるようになります。「これほどか!?」というくらい顕著に、グレープフルーツ感に浸れるので面白いですよ。
甘く爽やかな香り
アロマ(コーヒーの香り)は、滑らかな甘い芳香と爽やかさが感じられます。
香りという点では、チョコレートとグレープフルーツを足して2で割ったと言うと良いのでしょうか。甘くまろやかな反面、フレッシュさも感じ取ることが出来ます。
ペーパードリップ:Grapefruit>Chocolate
口に含んだ瞬間に感じられる、フレッシュな酸味とほろ苦さに加えて、それらに調和するように甘みが感じられます。グレープフルーツやビターオレンジのようなイメージです。
最もグレープフルーツらしさを感じられる瞬間が、余韻の部分です。苦みに加えて、酸味が弱まりつつも爽やかさを残した余韻がたまりません。若干冷めたあたりで飲むと、より感じることが出来ます。
今回の抽出方法
- ドリッパー:HARIO V60ドリッパー
- 豆の分量:30g(二人分、250ml)
- 挽き具合:中挽き
- 抽出温度:80℃
オススメは、太めに注ぐ!
グレープフルーツらしさを引き出すためには、75~85℃のお湯の場合、お湯を太めに注いで短時間でサッと抽出するとオススメです。
細いお湯でじっくり抽出すると、コクや繊細さが強くなりフレッシュさが損なわれてしまう恐れがあります。むしろ太めに注いであっさりドライなコーヒーに仕上げたほうが、グレープフルーツらしさを引き立ててくれて美味しくいただける印象を受けます。
ネルドリップ:Grapefruit<Chocolate
ペーパードリップとは打って変わってチョコレートらしさが前面に出てきます。柔らかみが増すため、抑えられた酸味はチョコレート特有の芳醇な味に感じられます。また苦さとほんのり感じられる甘さは、カカオ80%程度のダークチョコレートを連想させられます。
ネルドリップ特有の柔らかさは、フレッシュな酸味を感じさせない反面、曖昧なところがチョコレートらしさを引き立てている印象です。
今回の抽出方法
- 豆の分量:30g(二人分、250ml)
- 挽き具合:中粗挽き
- 抽出温度:80℃
フレンチプレス:Grapefruit≦Chocolate
あっさりとしたテイストに仕上がるためか、ネルドリップのダークチョコレートらしさに対して、スウィートチョコレートのような印象です。
安定感のあるコクと甘みはチョコレートらしさを感じさせられます。しかしコーヒーオイルに抑えられた酸味は、ネルにはない明るさやフレッシュさを感じさせられます。カカオの風味を活かした高級スウィートチョコレートというのが最も忠実な比喩かもしれません。
今回の抽出方法
- 豆の分量:18g(350ml)
- 挽き具合:粗挽き
- 抽出時間:4分00秒
Grapefruit or Chocolate 土居珈琲「エルサルバドル:ラ・レフォルマ農園」まとめ
個人的感想
やはり印象的な点が、グレープフルーツのような風味を持っている点です。
多くのコーヒー豆はイルガチェフェのように爽やかな酸味が強いように、酸味と苦み双方を持つコーヒー豆は珍しいです。しかしラ・レフォルマ農園は双方をバランス良く併せ持っていて、飲んだ瞬間に驚きを覚えました。
いつもと違うコーヒーを飲みたいなという方は、飲まれてみてはいかがでしょうか?
コーヒー豆の情報
- 名称:ラ・レフォルマ農園
- 産地:エルサルバドル、サンタアナ周辺
- 焙煎:フルシティロースト
- 販売店:土居珈琲
- 販売店URL: http://www.doicoffee.com
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