コーヒーミルクは、コーヒーフレッシュとも呼ばれています。コーヒーなどに入れるポーション入りのクリームのことを指します。日本では、粉末タイプはクリーミングパウダーと呼ばれ区別されているものもあります。
コーヒーミルクの歴史
コーヒーフレッシュが開発される以前は、コーヒーや紅茶には、牛乳や生クリームが使われていました。しかし、日持ちしない上に値段が高いことから、1950年代に代用品として、クリーミングパウダーが開発されました。
1958年のアメリカが発祥
液体タイプは、1958年にアメリカのカーネーション社が開発し、「コーヒーメイト」のブランドで発売したのが最初になります。
日本で最初に発売したのは、1976年にメロディアン株式会社(発売当初は日興乳業株式会社)が「メロディアン」という名前で、テトラ容器の形で発売しました。現在では、ふたのアルミの部分に高山植物が書いてあるので、目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
また、同年にスジャータから、やはりテトラパックの形で販売されました。こちらは販売当初から「褐色の恋人」というキャッチフレーズでおなじみです。
安さと使いやすさが普及の理由
どちらの会社も翌年の1977年には、ポーションタイプのコーヒーミルクを販売しています。これ以降、安さと使いやすさで、業務用のみならず家庭用としても重宝され、日本全国に広まっていきます。
コーヒーフレッシュの成分
主な原材料は、植物油、乳化剤、着色料、香料です。植物油と水に乳化剤を加えクリーム状にし、着色料と香料で色合い・香りを付けています。植物油はパーム油が使われていることが多く、乳化剤も大豆由来のものが使われていることが多いようです。
コーヒーフレッシュの主成分は植物油
原材料をみてわかるように、コーヒーミルクの主成分は植油で、乳脂肪分が入っていないものがほとんどです。これは戦後、乳製品が高価だったころ、生クリームの代用品として考案されたため、乳脂肪分が使われていないのです。
コーヒーミルクのカロリー
コーヒーミルクのカロリーは、5mlあたり、6~9kcalで、生クリームの22kcalに比べて低カロリーにです。また、乳脂肪分を使っていないため、牛乳や生クリームを使用できない、乳糖アレルギーの方にも使用できるメリットがあります。
ただし、商品によっては少量の乳成分(脱脂粉乳など)を使用しているものや、牛乳由来のものもありますので、乳糖アレルギーの方は、製品表示をよく確認した上で使用してください。
意外と知らないコーヒーミルクの成分 まとめ
ファミリーレストランや、コーヒーチェーン店でよく見かけるコーヒーミルクですが、ご家庭でも常備されている方も多いのではないでしょうか。
コーヒーミルクと呼ばれていても、乳成分が入っておらず、植物油でできていたことは意外の一言。そのため、植物性クリームと呼ばれることもあるそうです。コーヒーミルクは、植物由来ですので、やさしい風味があります。あっさりとしたマイルドタイプのコーヒーによくあいます。
最近では、乳成分を多く使用したものや、アレンジコーヒーが簡単に作れる商品も販売されています。個別包装なので使いやすさも抜群です。コーヒーを飲むときに、牛乳や生クリームとは違った味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。