私達が毎日気軽に口にする飲み物、コーヒー。どこのお店にもメニューとして見かけることはもちろん、全世界で愛されている飲み物です。
日本ではコーヒーが様々な形態の商品となって販売され、皆に楽しまれています。例えばお店で提供されるコーヒーはもちろん、自動販売機で買う缶コーヒーも数多く消費されています。
缶コーヒーやパック飲料には、様々な説明が表示されているのを目にすることも多いと思います。今回はその表示について考えてみたいと思います。
コーヒーに記載されている文字、どんなものがあるのか
無糖、低糖、微糖
加糖、糖類0、甘さ控えめ、ほどよい甘さ、
シュガーレス、カロリー0、ノンシュガー
などがよく見られる表現です。
「糖」に関する表示のルール
特定の栄養成分を強調表示(多い、少ないなど)するためには、健康増進法で定められている基準値を満たしていなければなりません。今回は、無糖・低糖・微糖の表示の使い分けについて探ります。
「糖」に関する表示のルールは、健康増進法で決められており、100mlあたりの「糖」の量により規定されています。
そもそも「糖」とは?
「糖」には、糖質・糖類の2種類があります。
1.糖質=炭水化物-食物繊維
炭水化物を摂取すると、食物繊維以外の成分が糖質となり、消化吸収されます。
2.糖類=二糖類(砂糖・乳糖・麦芽糖)+単糖類(ブドウ糖・果糖)
糖質を構成する成分が糖類です。
無糖・微糖・加糖の糖質量はどれくらい?
無糖とは?
100ml当たりの糖質は0.5g未満
低糖とは?
100ml当たりの糖類は2.5g未満
微糖とは?
100ml当たりの糖類は2.5g未満
お気付きになりましたでしょうか。低糖と微糖の基準は同じ数字です。
飲料に限定されますが、100ml中糖類が2.5g未満であれば低糖・微糖・糖分控えめという表示が可能です。例えば、A社→100ml中2gの糖分量、B社→100ml中1.5gの糖分量でも同じ低糖という表示ができます。同じ表示でもメーカーによって甘さが違っていたりするのはこのためです。
甘さ控えめ、ほどよい甘さ
このような文言は、味覚に関する表示であるため、強調表示ではないとされています。つまり糖類の含有量が少ないという意味合いではない、という判断となるため、表示に関する基準が定められていません。そのため、メーカーが自由に表示することができます。
加糖とは?
糖分を添加してあるという意味です。低糖、微糖も加糖といえます。
無糖・低糖・微糖の違いのまとめ
無糖は、100ml当たりの糖質は0.5g未満であり、低糖と微糖は、100ml当たりの糖質は2.5g未満で同じです。各社メーカーによりその含有量も異なるため、低糖・微糖の表示には甘さにバラつきが生じることがあります。
甘さ控えめ、ほどよい甘さなどの表示は、味覚に関する表示のため、明確な基準はありません。そのため、自由に表示させることが可能となります。