ヨーロッパ方面へ旅行経験のある方、冷たいコーヒーメニューを注文したのに、イメージと違うコーヒーが出てきたことはありませんか。今回は、フランスの冷たいコーヒー飲料、「カフェクレムグラッセ」についてお伝えします。
カフェクレムグラッセについて
カフェクレムとはフランス語で「カフェオレ」、グラッセは「氷」のことです。つまり「カフェクレムグラッセ」とは、冷やしカフェオレという意味になります。
フランスには冷たいコーヒーメニューがほとんどないので、アイスコーヒーを注文しても、ぬるいコーヒーが出てきたり、氷が別で出てくることもあるのだそうで・・・。
冷たいコーヒーは存在する?
日本のようなキンキンに冷えた冷たいコーヒーにはなかなか出会えないフランスですが、コーヒーを冷やして飲むことを知らないわけではありません。
1840年頃、北アフリカに派遣されていたフランスの外人部隊員が、アルジェリア人が熱いコーヒーを水で冷やして飲む姿を見て、コーヒーを冷やすのを真似たという話が残っているのです。その時のコーヒーは、地名をとって「マザグラン」という名前が付いていますがパリではあまり普及しなかったそうです。
冷たいコーヒーが普及しなかった理由
フランスに冷たいコーヒーが普及しなかった理由は、フランスの気候にあります。フランスではm夏はとても過ごしやすいので、冷たいコーヒーの需要がないのです。パリの夏の平均気温は20℃前後で、湿気も少ないので、とても過ごしやすいのだとか。昨年は40℃を超える猛暑日がありましたが、そのような日は、年に数日しかないそうです。
もちろん、暑い日は冷たい飲み物が欲しくなるのですが、コーヒーではなく冷たい炭酸飲料などを飲むのが一般的とされています。夏の期間も短いので、暑い日ばっかりだから、コーヒーを冷たくして飲みたいな・・・なんて思う日は、フランスではあまりないのかもしれませんね。
カフェクレムグラッセを作ってみました
見た目もおしゃれなカフェクレムグラッセ。自分で作ってみると、コーヒーとミルクが美しく2層に分かれることはありませんでしたが、ほろ苦いコーヒーと甘い牛乳が一緒に楽しめる、本格的なアイスカフェオレができました。
サイズに注意!
カフェクレムは、フランスの朝食とともにたっぷりと飲むのが当たり前なので、「カフェクレーム」と注文してしまうと、大きな器で提供されることがあり、価格も高くなってしまいます。もし、少しだけ飲みたい時はプティクレームとオーダーすれば、小さめのカップでカフェクレムが楽しめますよ。
カフェクレムグラッセの飲み方 まとめ
フランスの冷たいコーヒー「カフェクレムグラッセ」は、日本でいうアイスカフェオレのことです。現地では、カフェクレムグラッセと注文すると、温かいカフェオレと氷が出てくることもあるようです。
パリッ子は「クレムグラッセシルブプレ」と少し略して注文するそうですよ。旅行でフランスを訪れる機会があったら、パリッ子風にかっこよく、カフェクレムグラッセを注文してみてはいかがでしょうか。