「クリープのないコーヒーなんて、○○。」のCMの印象が強く、自宅にクリープが常備してある方も多いのではないでしょうか。クリープとコーヒーとの相性について、あらためて考えたことありますか?ここではクリープとコーヒーの相性について、見ていきたいと思います。
クリーミーパウダーのメリットとは?
まずはクリープを使う上で、クリーミーパウダー共通のメリットから考えていきましょう。
保存性と利便性
クリーミーパウダーの優れている点として、まずは何といっても保存性です。牛乳であれば冷蔵庫で1週間程度しか持ちませんが、クリーミーパウダーは常温で1年以上保存できます。これはクリーミーパウダーの大きなメリットですね。
さらに常温で長期保存が可能な点は、もう一つのメリットをもたらします。それは冷蔵庫のない部屋や外出時でも持参できる点です。何時でも何処でも、使いたい時に使える利便性は、見逃せない重要なポイントです。
コーヒーが薄まらない・冷めない
クリーミーパウダーは牛乳やフレッシュとは違い、粉末です。そのため、「コーヒーが薄まらない」という大きなメリットを持っています。
たとえば通常のカフェオレの場合、牛乳によってコーヒーは薄まってしまいます。しかしクリーミーパウダーは、コーヒーを薄めることなくミルキーに仕上げることができます。
さらに牛乳の場合、そのまま混ぜるとコーヒーの温度が下がってしまいます。だからといって牛乳を温めるのも面倒です。しかしクリーミーパウダーは、温度をほぼ変えることなく適温のままコーヒーを飲むことができるのです。
クリープは、ここが違う。
次に、クリープが他のクリーミーパウダーとは異なる点について見ていきましょう。
一つ目の違いは、乳成分由来であることです。実はクリーミーパウダーのほとんどは植物性由来のものが多いです。実際に、クリープは2016年時点で日本唯一の乳成分由来のクリーミーパウダーとされているそうです。
そして二つ目は、クリープならではのあの特有の風味です。他のクリーミーパウダーよりまろやかで甘い風味は、乳由来のクリープだからこその持ち味です。この記事ではコーヒーとの相性についてお話します。そのためこの風味が、大きな要素として関係してきます。
それではコーヒーとクリープの相性について、これから見ていきましょう。
濃いコーヒーとの相性
《今回の豆と器具》
- コーヒー豆:ブレンド(フレンチロースト)
- 抽出器具 :モカエキスプレス
クリープの独特の風味と濃いコーヒーの融合は、どこかバタースカッチやキャラメルを思わせるテイストにしあがります。特にコクが深く落ち着いた風味のコーヒーでは、このキャラメルテイストが顕著に感じられます。
マンデリンなど複雑なコクを持つコーヒーは、そのまま複雑で繊細なキャラメルのようなテイストがします。一方で深煎りのコーヒーを用いると、スモーキーな風味が芳醇さを醸し出してくれます。
クリープの風味が好みの方には、オススメの方法です。ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
穏やかなテイストのコーヒーとの相性
《今回の豆と器具》
- コーヒー豆:イパネマ農園リザーブ(ハイロースト)
- 抽出器具 :HARIO V60ドリッパー
穏やかなコーヒーとクリープの相性といっても、バランスタイプのコーヒーか甘めのコーヒーかによって、大きな変化が見られます。
バランスの取れたコーヒーの場合
酸味・コク・甘味などのバランスの取れた風味では、クリープの風味が個性となって感じられます。またクリープのまったりしたテイストと、穏やかなコーヒーのテイストは、相性よく感じられます。
落ち着きたい時に飲むクリープinコーヒーとしては、バランスの取れた風味を持つコーヒーがオススメです。
甘いコーヒー(パルプドナチュラルなど)
一方で、ハニーコーヒー(パルプドナチュラル)のコーヒーは、コーヒー自体が甘味を有しています。そのためクリープらしさを感じづらい印象です。とりわけ甘味の強いものはクリープらしさが、ほぼ感じられません。
クリープとの相性は、あまり良いとは言えません。
明るいコーヒーとの相性
《今回の豆と器具》
- コーヒー豆:イルガチェフェG1(ミディアムロースト)
- 抽出器具 :フレンチプレス
明るいテイストのコーヒーは、クリープ特有のテイストに若干押され気味に感じられます。明るさはありますが、8割クリープという印象です。クリープの甘さに明るいコーヒーのテイストが混ざって、生キャラメルのような滑らかなコーヒーに仕上がります。
また酸味に関しては、イルガチェフェ程度の明るい酸味でしたら、違和感なく飲めます。甘く華やかなコーヒーに仕上げたいときに、意外とオススメの組み合わせです。
クリープを使ったテクニック
クリープは少し使い方を変えてみるだけで、オシャレなコーヒーを作ることができます。
例えば画像のコーヒーでは、表面にクリープを振りかけているのです。よくカプチーノでカカオパウダーを振りかけていますが、その応用でクリープを振りかけることで、オシャレな見た目に仕上がります。
作り方は、まずコーヒーの上にカカオパウダーを満遍なく振りかけます。そしてその上にクリープを振りかけます。ここでのポイントはカカオパウダーです。コーヒーに直接クリープを振りかけると、粉が浮かばずにコーヒーと混ざるので注意してください。
他にはない味を出せるクリープ
「クリープより牛乳のほうが美味しくなる。」こう思う方もいらっしゃるかもしれません。しかしクリープの甘みとクリーミーさは、牛乳には出すことのできない美味しさを引き出すことができます。
意外と牛乳を用いたカフェオレより、クリープのほうが美味しく仕上がることだってあります。つまりは使い方次第というわけです。そして混ぜる以外にもデコレーションとして振りかけるなど、意外と汎用性があるのも魅力の一つです。
クリープで美味しい・オシャレなコーヒーを飲んでみませんか?