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コーヒーにおける焙煎とは

コーヒーにおける焙煎とは

コーヒー生豆を焙煎すると、コーヒーの原料となる香ばしい煎り豆ができます。それをグラインドして、抽出するとおいしい一杯のコーヒーになります。ここで疑問です。なぜコーヒー豆を焙煎するのでしょう。焙煎することによって、どんな変化があるのでしょうか。今日は「コーヒーにおける焙煎」についてお話します。

コーヒーの焙煎について

コーヒーの焙煎(ロースト)とは、コーヒー生豆を加熱し水分を飛ばす作業のことです。焙煎によって、生豆に含まれる成分が化学変化を起こし、香り、苦み、酸味、甘みなどのコーヒー豆の風味が引き出されます。この風味は、焙煎にかける時間や、焙煎度合い、使用する豆の品種や状態により大きく変化します。

焙煎の歴史

コーヒー焙煎の起源については、13世紀頃に偶然起きた事故で、コーヒー豆が焼かれ、その時の芳香が焙煎のきっかけになったと言われていますが、はっきりしたデータは残っていません。1400年代には、トルコやイラン、エジプトで、コーヒー豆の焙煎に使われたとされる道具が発掘されているので、その頃には豆を煎るようになっていたと推測されます。コーヒーの普及が進むにつれて、現代でいうコーヒーカップのような器の製造もはじまっていたとのこと。コーヒーは、当時からたくさんに人々に愛飲されていたようです。

焙煎の道具の歴史

1400年代 金属製の鍋、煎り鍋が使用されていた。

1600年代 火の上に据えられる焙煎道具が考案された。

1670年頃 小型で筒状の焙煎機をオランダ人が開発。ヨーロッパや北米に普及した。

1860年頃 現代に近いデザインの焙煎機が製造されるようになった。

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焙煎機の熱源と、方式について

焙煎機の熱源は、ガス・電気・炭火などがあり、手動式・直火式・半熱風式・熱風式の4つの方法があります。手動式は主に家庭で、その他は業務用でよく使われています。

手動式

手動式焙煎は、焙煎専用器具を使って、ガスなどの熱源の上で生豆を揺らしながら、ヒトの手で焙煎する方法です。家庭内やキャンプなどで人気の焙煎方法です。

直火式焙煎

直火式焙煎は、生豆を入れる釜に直接火をあてて加熱する焙煎方法です。釜にあいた孔を通って中まで直接火が届くことから「直火式焙煎」と呼ばれています。

半熱風式焙煎

半熱風式焙煎は、生豆を入れる釜の外から直接加熱する方法です。釜に孔が開いていないので、熱せられた熱風によって豆を加熱する方法です。

熱風式焙煎

熱風式焙煎は、熱源が直接釜に当たらず、熱風だけで生豆を加熱する方法です。

焙煎方法が異なるコーヒーを楽しもう

コーヒー豆購入する時に、焙煎方法もチェックしてみませんか。自家焙煎店や、煎りたてを販売している店舗では、焙煎機が設置されているところがあります。見た目では、直火か熱風か判断できませんので「こちらの焙煎機は直火ですか?それとも熱風ですか?」と確認してくださいね。

焙煎機が設置されていないお店でも、直火や熱風などと焙煎方法を紹介してくれるお店もありますよ。是非同じ産地と銘柄のコーヒー豆を購入して、焙煎による味わいの違いを感じてみてください。きっと新しい発見があるはずですよ。

コーヒーにおける焙煎とは?まとめ

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焙煎とは、加熱しながら乾煎りすることで、ローストともいいます。コーヒーの焙煎は、かける時間・焙煎度合い・使用する豆の品種や状態により、風味が変化するのが特徴です。風味が変化する原因は、加熱によりコーヒー成分が化学変化を起こしたもので、香り、苦み、酸味、甘みなどのコーヒーの魅力的な風味が引き出されます。

昔は、コーヒー果実を煮たり、干したものを煎じて飲むことが主流でしたが、加熱による芳香が発見されてからは、焙煎後に抽出することが主流になりました。焙煎することで、コーヒーはよりおいしく変化し、長い間たくさんの人々に愛されてきたのですね。焙煎って素晴らしい!

About the Author

AMIAMI

愛知県生まれ。親族がコーヒー卸売業を営み、幼少より喫茶店とコーヒーに親しみがある。ブラジルコーヒー鑑定士・SCAAカッピングジャッジなどの受講経験、焙煎経験あり。コーヒーは焙煎したてより、寝かせてから飲みたい派。猫と、物作りが好き。