夏の定番、アイスコーヒー。ブラックで喉を潤したい人もいれば、砂糖を加えてほろ甘く飲みたい方も。では、どのような砂糖がアイスコーヒーと相性が良いのでしょうか？ここでは、アイスコーヒーと相性の良い砂糖について見ていきましょう。

アイスコーヒーは甘みを感じにくい？

ホットコーヒーと比べ、アイスコーヒーは苦味強く淹れます。コーヒーの温度が下がることで、酸味を感じやすく苦味を感じにくくなるためです。例えるならばエスプレッソのようなもの。溶けていく氷によって“薄く”なってしまうことも要因の一つです。
また、人間の性質的に冷たいものを口に入れると感度が悪くなり、甘みを感じにくいとされています。溶けたアイスクリームを異様に甘く感じるのもこのためですね。

アイスコーヒーと相性の良い砂糖

上記の事から考えて、アイスコーヒーと相性の良い砂糖を考えてみましょう。

ガムシロップ

アイスコーヒーに入れる砂糖としては一般的なガムシロップ。強い甘みを、というよりは“溶けやすい”という面に特化し使いやすいためポピュラーな扱いとされています。
ガムシロップは、お湯の中に砂糖（グラニュー糖）を溶かして作ったものなので、甘みという面で考えると少し控えめですが、「水に溶けやすい」という面ではアイスコーヒーとの相性が良いことは間違いありません。

グラニュー糖

グラニュー糖は、どんなコーヒーとも相性が良いことから世界中で親しまれています。もちろん、アイスコーヒーとの相性も抜群。クセのないすっきりとした甘さなので、アイスコーヒー特有のキリッとした苦味と爽快感を残しながらも、コーヒーに甘みを加えてくれる演出家です。
ただし、温度の低いアイスコーヒーでは下に沈殿してしまうため、しっかりとかき混ぜる必要があります。

上白糖

上白糖は日本において一般的な砂糖ですが、海外ではほとんど使われることがありません。しかし、どんなコーヒーとも相性が良い万能な砂糖です。しっとりとした砂糖ですが、吸湿性の高いシロップが含まれているためグラニュー糖よりも溶けやすく、アイスコーヒーにとの相性もいいでしょう。
さっぱりとした甘みなので、アイスコーヒーに入れる際は少し多めに入れる必要はありますが。

クセのある砂糖とアイスコーヒー

クセのある砂糖はコーヒーの風味を崩してしまうため、基本的にあまりコーヒーに加えることはありません。しかし、アイスコーヒーに関して言うのなら、一概に相性が悪いとは言い切れません。
例えば黒糖であれば、「コク」と「独特の甘み」が強いため、ホットコーヒーに入れることでコーヒーの香りを壊してしまいます。しかし、アイスコーヒーは香りに重きを置いたコーヒーではありません。
加えて、黒糖の強い甘みならば、大量に入れなくても甘みのあるアイスコーヒーに変化してくれます。

ザラメやコーヒーシュガーは？

クセが強く“溶けにくい”砂糖は、アイスコーヒーとの相性は悪いです。
ザラメ、コーヒーシュガーなどの砂糖はホットコーヒーですら溶けにくいので、アイスコーヒーに入れてもほとんど溶けてはくれず、味の変化はほとんど感じることができません。

アイスコーヒーには“溶けやすい砂糖”を選ぼう

グラニュー糖や上白糖は、クセもなく溶けにくいこともないため、アイスコーヒーであっても相性は決して悪くはありません。アイスコーヒーとの相性の良い砂糖は「溶けやすいこと」が一番です。そう考えると、やはりガムシロップがオススメです。
ちょっと趣向を変えて、「レモン風味」「カシス風味」など、ガムシロップをアレンジしてみるのも面白いかもしれませんね。