近年、レギュラーコーヒーだけではなく、エスプレッソも家庭や職場で楽しむ人が増えています。その中で、t用いるエスプレッソマシンや、コーヒーメーカーの存在も大きくなってきています。カフェポッドとは何かご紹介しましょう。
カフェポッドとは
1杯分のコーヒーを抽出するのに最適なコーヒー豆の挽き方と分量でフィルターペーパーに詰められ、円盤状にパックされたものです。このカフェポッドを使うためには、カフェポッドに対応しているマシンや器具が必要です。
カフェポッドの規格は共通なので、各社のマシンや器具で、さまざまなロースターから販売されているカフェポッドを使うことが可能になっています。
手軽にいつでも同じ味を楽しめる
カフェポッドを使うことで、専門的な技術が必要になる難しい工程もなく、誰でも簡単に本格的なエスプレッソやコーヒーを、いつも同じ品質で淹れることができます。このことから、ヨーロッパをはじめにアメリカなどでは広く普及し、その手軽さから日本でも利用する人が増えています。
ちなみに、「ポッド」とは英語でエンドウ豆などのさやを意味しています。コーヒーの粉がフィルターに円盤状にパックされている様子がエンドウ豆などのさやに似ていることから、そう名付けられたようです。
カフェポッドの特徴
コーヒー粉は豆のおいしさを最も引き出せる状態に加工され、フィルターに詰められます。このフィルターには不織布が使われ、ドリップコーヒーに使うペーパーフィルターのようにコーヒー豆の風味を活かした抽出が可能です。
そして、高い気密性と遮光性のあるフィルムに窒素充填されています。窒素充填とは周りから酸素を無くして窒素を満たすことを言い、これによって、コーヒーの風味や香りを損なう酸化を防ぎ、長く新鮮さを保つことができます。賞味期限は約1~2年です。
そして、カフェポッドの共通規格は、レギュラーコーヒー用とエスプレッソ用の2つがあり、規格によって対応できるマシンが異なります。(一部に、両方に対応しているマシンもあります。)
レギュラーコーヒー用
円盤状になったコーヒーの部分が直径約60mmの大きさになります。
エスプレッソ用
円盤状になったコーヒーの部分が直径約44mmの大きさになります。
それぞれ日本カフェポッド協会(JCAP:JAPAN CAFE POD ASSOCIATION)の認定マークが付けられています。マークに関しては「ESE」マークが付けられたものもあり、直径約44mmのエスプレッソ用のカフェポッドを指しています。これは44mmの日本カフェポッド協会認定マークのものと同一の規格で、商標上の理由で「ESE」が付いているものと付いていないものがあります。
ESEとは
Easy Serving Espressoのことで、イタリアのIlly社によって開発されたカフェポッドの規格で、Illy社が特許を取得しています。この規格に対応したマシンでのみ抽出でき、マシンの主なメーカーはサエコ、デロンギです。
カフェポッドの使い方
- 好みのカフェポッドと専用のマシンを準備します。
- 袋からポッドを取り出し、専用のホルダーやトレイに乗せてマシン本体にセットします。
- カップを乗せ、抽出ボタンを押して数十秒待てば抽出完了です。
- 抽出後は、本体からポッドを乗せたホルダーやトレイを取り外し、抽出済みのポッドのみを捨ててください。
カフェポッドの魅力
- 誰でも手軽に本格的なコーヒーが淹れられる。
- 共通規格なので、さまざまな風味のコーヒーが選べる。
- 飲みたいときに飲みたい分だけ淹れられ、無駄が少ない。
- 1個ずつ窒素充填され、鮮度も長持ち。
- 後片付けが簡単。
カフェポッドの使い方まとめ
手軽さ以外にも魅力の多いカフェポッドは、家庭やオフィスだけではなく、カフェなどの飲食店でも採用され活躍しています。試してみる価値のある製品ではないでしょうか。