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誰でもできる!「濃厚なカフェオレ」を作るコツ

誰でもできる!「濃厚なカフェオレ」を作るコツ

カフェオレを飲む方の中には濃厚なカフェオレが好みで飲む方もいるでしょう。そんなカフェオレですが、家のカフェオレより、喫茶店で出されているカフェオレが濃厚で美味しいなと感じたことはありませんか?
そこで今回は濃厚なカフェオレを作るコツをご紹介させていただきます。

コツ①:コーヒー豆を選ぶ

カフェオレ_濃厚_豆

濃厚なカフェオレを作るにはコーヒー豆を選ぶ必要があります。
浅煎りで酸味の強いコーヒー豆で、濃厚なカフェオレを作ることはできないからです。濃厚なカフェオレには濃厚な風味のコーヒー豆を選ばなければいけないのです。
では、どのようなコーヒー豆を選べばいいのでしょうか?

コク

カフェオレはミルクを入れる特性上、ブラックコーヒーに比べて、コクのある飲み物になります。そうなると、やはりコーヒー豆もコクのあるものが相性は良くなります。
例えば明るい酸味の豆でカフェオレを作った場合、牛乳のコクとコーヒーの明るさという相対する要素が混ざってしまい、曖昧な味になってしまいます。

複雑なフレーバー

複雑なフレーバー、つまりスッキリしていないコーヒー豆のことです。例えばモカやマンデリンが代表例です。
これらのコーヒー豆が持つ複雑なフレーバーは、ミルクと混ざるとまろやかな味わいになるので、濃厚なミルクとの相性が良いのです。

焙煎:中深煎り以上

カフェオレには乳脂肪分の高いミルクを用いるため、ミルクの味も濃厚になる傾向があります。そのため、苦みやコクの強い“深い味を持つコーヒー豆”を使用しなければ、ミルクにコーヒーが負けてしまいます。
また、浅煎りだと酸味が強調されやすいため、カフェオレとの相性もあまり良くない上に、酸味がミルクで消されてしまい、コーヒー豆によっては単なる「味のついたミルク」になってしまうこともあります。
そのため、比較的深めの焙煎のものを選ぶのがオススメです。

コツ②:濃く淹れる

カフェオレ_濃厚_ドリップ

ドリップ・サイフォン>フレンチプレス

淹れるときに使用する器具はペーパードリップ・ネルドリップ・サイフォンあたりがオススメです。またカフェラテになってしまいますが、モカ・エキスプレスを用いる方法もオススメです。
濃厚なカフェオレを作るときは、フレンチプレスはあまりお勧めしません。フレンチプレスは器具の特性上、あっさりテイストのコーヒーに仕上がるため、濃厚なカフェオレにはあまり向いていません。

一人前あたり5g増やす

濃いコーヒーを抽出する時はコーヒー豆を少し多く用いるとオススメです。
増やす量は、「1人前あたり5g前後」増やすとちょうど良いくらいに濃くなります。
ただしコーヒー豆はただ増やせばいい、という訳ではありません。豆の量を増やしすぎてコーヒーが強くなりすぎると、ミルクが負けてしまい味の調和が崩れてしまうことがあります。気を付けてください。

コツ③:ミルク・クリームを選ぶ

カフェオレ_濃厚

カフェオレに欠かせないものと言えば、もちろんミルク(あるいはクリーム)です。しかし、ミルクでも標準的な牛乳から濃厚な牛乳や乳飲料、またクリームという選択肢もあります。
一般的には以下のミルクやクリームを用いると濃厚に仕上がります。

牛乳または乳飲料

牛乳は標準的な乳脂肪分3.6%程度のものを用いても良いのですが、ジャージー牛の牛乳など濃厚なものを用いると、うまく調和してコクが出ます。また牛乳でなくても濃厚に仕上げた乳飲料でも同じくコクが出ます。

生クリーム

生クリームと言っても脂肪分によって濃厚さは全く変わります。コクを出すのであれば脂肪分が高いほうが良いのですが、高すぎると重たくなって飲みづらくなってしまいます。そのため、オススメは35%以下の脂肪分のものです。それ以上の脂肪分の場合は牛乳と併せて用いると良いでしょう。

練乳

通常の牛乳では物足りないという方は練乳も一緒に加えてあげると甘く濃いカフェオレになります。ただ、コクより甘みが強いため、混ぜる量には注意する必要があります。

誰でもできる!「濃厚なカフェオレ」を作るコツ まとめ

カフェオレといえども、コーヒー豆や淹れ方からミルクまで少し変えてみるだけで、一段と美味しくなります。
詳しくお話ししましたが、簡潔にまとめると…

  • コクや複雑な味
  • 中深煎り以上の焙煎
  • 豆を多めに用いる
  • 濃厚なミルクやクリームには、濃いコーヒーが合う

…と考えると良いでしょう。
意外と簡単に濃厚にできるので、普段から家で飲むカフェオレに少し手を加えて、濃厚なカフェオレを堪能してみてはいかがでしょうか?

About the Author

汐井有

モットーは専門化したコーヒーについて、詳細を伝えつつ噛み砕いた説明で興味を持ってもらうこと。 専門的な記事と解りやすい記事の両方を書こうと思っています。