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カフェイン中毒の治療法

カフェイン中毒の治療法

カフェインによって不調をきたす「カフェイン中毒」。コーヒー好きな方には気になる病気のひとつではないでしょうか。今日は「カフェイン中毒の治療法」についてご紹介します。

カフェイン中毒について

カフェイン中毒(caffeine poisoning)とは、カフェインによって引き起こされる中毒のことでカフェイン自体がもつ神経毒性によって引き起こされるといわれています。コーヒー・コーラ・栄養ドリンクを含む食品の常用によるものが多いのが特徴です。高濃度カフェイン飲料やカフェイン錠剤などの過剰摂取によって深刻な急性中毒が生じることもあります。

カフェイン中毒に陥る危険な摂取量について

成人の場合は、1時間以内に6.5㎎/㎏以上のカフェインを摂取した場合や、3時間以内に17㎎/㎏以上のカフェインを摂取した場合に急性症状を発症しやすいといわれています。

カフェイン中毒の治療法について

カフェイン中毒の治療法は、実際に起きている症状に合わせて行われます。軽度の場合は、カフェイン摂取を止めさせて、経過観察を行います。

重症な身体症状が出ている場合には、血液透析や、胃洗浄など有効だと思われる治療を行い、危機的な中毒量を摂取している場合には、痙攣や不整脈、錯乱や過呼吸を起こす可能性があるので、筋弛緩剤を使用したり、酸素吸入を行うなど、全身管理で各致死的症状に対応していきます。

精神症状の場合は、各症状を緩和するために薬物による治療を行う場合があります。

カフェインによる症状・不調を感じたら

カフェインによる不調を感じたら、とにかくカフェインの摂取を止めることが大切です。カフェインを断ち、カフェインを身体から完全に抜くことで、症状の改善が期待できます。

カフェイン摂取を減らすならデカフェ商品がおすすめ

いきなりカフェインをやめられないという方におすすめなのが、デカフェ商品です。デカフェ(decaf)とは、もともとカフェインを含んでいる飲食物からカフェインを取り除いたり、カフェインを添加する飲食物にカフェインを添加しないことでカフェインを含まなくなったもののことで、コーヒーやお茶、コーラなどが製造されています。

デカフェ商品は、カフェイン量が少ないので、日常的なカフェイン摂取量がおさえられるのが特徴です。カフェインを止めることに対するストレスを感じにくいのもおすすめです。

カフェイン中毒の治療法についてまとめ

軽度のカフェイン中毒の場合は、カフェイン摂取を止めることでほとんどが改善されますが、大量摂取により重症の場合は、死に至る危険があるため、各致死的症状に対して胃洗浄や薬物投与など、必要な処置を行います。

カフェイン中毒は身体症状だけでなく、精神症状も出る場合があるため、自己判断は危険です。調子が悪いなと思ったら早めに病院へかかりましょう。日常的にカフェインとたくさん摂るという方は、カフェイン中毒にならないために日頃から摂取量を把握することをおすすめします。カフェイン含有量の少ないデカフェ商品などをうまく生活に取り入れて、健康的なコーヒーライフを楽しみましょう。

About the Author

AMIAMI

愛知県生まれ。親族がコーヒー卸売業を営み、幼少より喫茶店とコーヒーに親しみがある。ブラジルコーヒー鑑定士・SCAAカッピングジャッジなどの受講経験、焙煎経験あり。コーヒーは焙煎したてより、寝かせてから飲みたい派。猫と、物作りが好き。