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爽快な果実感「ケニア・ンダロイニ」

爽快な果実感「ケニア・ンダロイニ」

ンダロイニというちょっと変わったケニア産のコーヒーをご紹介します。「ンダロイニ」という「ン」から始まる奇妙な名前が気になるところですが、このコーヒーはケニアっぽさを持ちつつも少し異なる味わいのある、名実ともに面白いコーヒーです。

「ンダロイニ」はこんなコーヒー

風味・香り

  • 爽快で軽いコーヒー
  • 熟した甘みと酸味

オススメの飲み方

  • オススメの抽出方法:フレンチプレス

相性

  • ミルク:あまり良くない
  • 砂糖 :ほどほど
  • お菓子:柑橘系の風味の利いたお菓子が合う

こんな時にオススメ

  • 昼のコーヒーブレークに
  • 朝を気持ちよく迎えたい方に

ケニアが苦手な方でも飲めるコーヒー

ケニアのコーヒーと言えば、全体的に「強い酸味」「密度のある果実感」「コクの重み」という特徴を持っており、刺激が強いイメージがあります。そのため好き嫌いが分かれやすく、敬遠しがちな方もいます。
しかし「ンダロイニ」は、完熟した甘みと酸味、そして軽くて快活な風味が特徴です。ケニアが苦手な方も意外と飲めてしまうかもしれません。

香り:ワイン×フルーティーさ

ンダロイニ_豆

フレグランス(豆の香り)はワインのような芳醇で甘みのある香りです。アロマ(コーヒーの香り)はフレグランスよりフルーティーさが増しているように感じられます。
ケニアらしさを備えつつも、少し違った印象をも持ち合わせています。ケニア産と言われると納得できますが、どこか違うような個性を感じるイメージです。

フレンチプレス:瑞々しいピーチ

ンダロイニ_コーヒー

フレーバーは明るくフルーティーで、爽やかなコーヒーなので飲みやすいです。

風味は明るい酸味、柔らかいコクと甘みが感じられます。余韻は明るいながらも、甘みとコクが綿のようなフワフワした感覚にさせてくれます。全体的に均整の取れたコーヒーのような印象です。
甘酸っぱいピーチのようなイメージに近いです。

今回の抽出方法

  • 豆の分量:17g(300ml)
  • 挽き具合:粗挽き
  • 抽出時間:4分00秒
  • ポイント
    4分ジャストが最も美味しく感じられました。ただ軽めのコーヒーを飲みたい方は10秒ほど短くしても良いかもしれません。酸味と甘みが中心で柔らかく軽いコーヒーに仕上がります。

ペーパードリップ:明るいサングリア

ペーパードリップで抽出すると、フレンチプレスと比べて増したコクと甘さが相まって、柔らかく芳醇な感覚に浸ることができます。余韻はフレンチプレスより僅かに深い程度で、さほど重みは感じられません。
例えるならば「ライトボディーのワインで作ったサングリア」というような印象です。

今回の抽出方法(コーノ式名門ドリッパー)

  • 豆の分量:25g(二人分:250ml)
  • 挽き具合:中細挽き
  • 抽出温度:75℃
  • ポイント
    若干低めの温度で抽出することで、酸味を損なうことなく美味しくいただくことができます。85℃を超える高温だと、酸味が強く爽やかさが欠ける印象なので、あまりお勧めはできません。

ストレートで飲むと美味しい

このンダロイニは明るい酸味と甘みが特徴のため、カフェオレにはあまりお勧めできません。また、砂糖を入れると折角の明るい風味が微妙にまったりとしてしまい、あやふやな味に感じられます。
そのため、飲むのであれば、ぜひ何も混ぜずにストレートで飲んでいただくのが、ベストのように思われます。

爽快な果実感「ケニア・ンダロイニ」まとめ

個人的な感想

「ストロングなコーヒー」というイメージの強いケニアですが、ンダロイニは飲みやすくケニアというよりエチオピアのイルガチェフェに近いイメージを受けました。
明るい風味からか、晴れ晴れとした日中に飲みたいコーヒーだなという印象です。

コーヒー豆の情報

  • 名称:ンダロイニ
  • 産地:ケニア, 中央州, ニエリ県, マシラ地区, ンダロイニ
  • 精製方法;ウォッシュト
  • 焙煎:シティロースト
  • 販売店:TERA COFFEE and ROASTER
  • 販売店URL:http://teracoffee.jp/

About the Author

汐井有

モットーは専門化したコーヒーについて、詳細を伝えつつ噛み砕いた説明で興味を持ってもらうこと。 専門的な記事と解りやすい記事の両方を書こうと思っています。