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ハワイ(コナ)コーヒーの特徴

ハワイ(コナ)コーヒーの特徴

アメリカでのコーヒー栽培はハワイ州に限られています。ハワイ土産のコーヒーと言えば100%コナコーヒー。ブルーマウンテン、キリマンジャロと並び、世界三大コーヒーとしても有名です。今回はハワイ100%コナコーヒーについて見ていきましょう。

ハワイコーヒー 産地の特徴

アメリカ合衆国ハワイ州は人口およそ126万人。面積は17,000平方キロメートル。8つの大きな島、120以上の小さな島々が約2400キロメートルに渡り連なっています。

主要な8つの島は火山島で、中でもハワイ島は一番大きく、標高4000メートルを超えるマウナ・ロアやマウナ・ケア山が連なります。火山の北東は熱帯雨林気候、南西はサバンナ気候です。

ハワイコーヒー栽培の歴史

ハワイにコーヒーが持ち込まれたのは1820年代。オアフ島の総督ボギがリオ・デ・ジャネイロからコーヒーの木を持ち帰ったと言われています。そして、キリスト教宣教師によってケアラケクア湾のキャプテンクックに観賞用として移植されました。

1840年頃にはカイルア・コナ地区コナ地区での栽培が成功をおさめ、コーヒー栽培が広まります。その後、衰退と繁栄を繰り返しながら、現在は100%コナコーヒーへの高い評価と需要から、ハワイのコーヒー産業も活気づいています。

ティピカ種の栽培は1982年にグァテマラからカイルア・コナ地区に導入され始まりました。

ハワイコーヒー栽培状況

ハワイのコーヒー栽培はオアフ島やマウイ島、カウアイ島などでも行われていますが、ハワイ島のカイルア・コナ地区が最も有名です。

カイルア・コナ地区は火山灰による肥沃な土壌が広がります。標高は250~800メートルと他の生産地と比べ、高い方ではありません。しかし、南国の適度な日照量と降水量、昼の海からの暖かな風と夜の山からの冷たい風による寒暖の差、午後は曇りがちで日陰ができるなど、質の良いコーヒーのできる環境が揃っています。

有機栽培を行い、収穫は機械を使わず人の手で、1粒1粒完熟したものだけが摘み取られます。その後、水洗式で手間をかけ精製されます。

100%コナコーヒーの生産量は全世界のコーヒー生産量の1%にも及びません。

ハワイのコーヒー豆の特徴

100%コナコーヒーはアラビカ種の在来種であるティピカ種が主流でしたが、現在はブルボン、ゲイシャも栽培しています。酸味が特徴で、そこに柔らかな苦み、甘い香り、豊かなコクが加わります。
100%純粋な100%コナコーヒーは少なく、一般に売られているのは、他の豆にコナの豆を10%程ブレンドしたものがほとんどです。

等級は大きさと生豆1ポンド当たりの欠点豆の数とで5等級になります。

  • エクストラファンシー:大きさ19/64以上で欠点豆が10粒以下
  • ファンシー:大きさ18/64以上で欠点豆が16粒以下、
  • No1:大きさ16/64以上で欠点豆が20粒以下

そして、セレクト、プライムと続きます。

100%コナコーヒーが希少で価値のあるものだと再確認できましたね。近頃は、他のハワイコーヒーの評価も上がり人気が出てきているので、そちらも味わってみたいものです。

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coffeemecca編集部

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