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堀口珈琲 #7 BITTERSWEET&FULL-BODIED

堀口珈琲 #7 BITTERSWEET&FULL-BODIED

皆さんは「堀口珈琲」をご存じでしょうか?オーナーの堀口俊英さんは、今日の日本のコーヒー界の第一人者として、とても著名な方です。

今回は堀口氏のお店の中から「堀口珈琲を象徴するブレンド」と言われている「#7 BITTERSWEET&FULL-BODIED」を紹介させていただきます。

堀口珈琲 #7 BITTERSWEET&FULL-BODIED 今回の飲み方

焙煎度合:フレンチロースト

ペーパードリップ

  • 使用器具:コーノ式名門ドリッパー
  • 豆の分量:30g(二杯分)
  • 挽き具合:中挽き
  • 抽出温度:85℃

ネルドリップ

  • 豆の分量:20g(一人分)
  • 挽き具合:中粗挽き
  • 抽出温度:85℃

驚きの飲みやすさ

コーヒーの苦味と言えば、どのようなものを想像するでしょうか?スモーキーで香ばしい風味や、口の中に長く残る苦さをイメージする方も多いのではないでしょうか。しかし、堀口珈琲#7のブレンドは、そのような苦みとは掛け離れた、非常に飲みやすいブレンドです。

堀口珈琲 #7 BITTERSWEET&FULL-BODIED_コーヒー

すっと消える優しい苦味

まず一口飲むと、ビターチョコレートのような苦味がフワッと優しく広がります。しかし、広がると同時に苦味がどこかへすっと消えていくのです。さらに苦味自体もとてもクリーンで、嫌なスモーキーさは全く感じません。

ここで注目したいのは、フレンチロースト(深煎り)だということです。深煎りはエスプレッソやカフェオレなどの濃いコーヒーに使われることが多く、ストロングと表現されることが多いです。しかしこのブレンドは真逆で、すっと消えるクリーンで優しい苦味を持っているのです。

深みと甘味のある余韻

もう一つ特筆すべき点として、甘味を含んだ深い余韻が挙げられます。深いボディの中の苦みは、苦みであるにもかかわらずシルクのような柔らかさで、ほのかな甘みがあります。さらに、とてもバランスが良く上品さを感じさせます。

カカオ70%程の、ビターなホット・チョコレートをイメージすると良いかもしれません。

ネルドリップでリッチな味

堀口珈琲 #7 BITTERSWEET&FULL-BODIED_ネル

ネルドリップで抽出したコーヒーは適度に油分が含まれるため、より柔らかく奥深い味わいになります。特に、豆は通常より多く使って濃く抽出すると、フルボディー感が前面に出つつ、ネルドリップ特有の深みと柔らかさが絶妙にマッチングし美味しいです。

ネルをお持ちの方は、ネルドリップで抽出するとペーパードリップとは違う一面が見られるためオススメです。

深みと優しさで、くつろぐ

堀口珈琲#7の味は、今ご紹介したような優しい苦味と深みと甘味です。そのため、読書や音楽鑑賞のときのコーヒーとしては相性抜群です。また、食後の一杯としても持って来いのブレンドです。

また、このコーヒーは柔らかい苦みのためブラックでも美味しく飲めますが、時には砂糖を入れてみるのも良いです。疲れた後に飲む砂糖の入った濃くてまろやかなコーヒーは、くつろぎの時間を与えてくれます。

お菓子と一緒に

深みのあるコーヒーは、濃厚なものと相性抜群というのが定番。このフルボディーが特徴のブレンドにも同じことが言えます。

例えば、ホワイトチョコレートと一緒に飲んで上品にまったりくつろいだり、ザッハトルテなどの濃厚なショコラケーキと一緒に、ゆっくり落ち着くなどの楽しみ方がオススメです。

特にオススメなのが、この#7のブレンドのコーヒーに砂糖を入れて甘くし、ブリュレと一緒に食べるという組み合わせです。甘くてボディーのあるコーヒーと、滑らかで濃厚なブリュレのハーモニーはたまりません!

生クリームとカフェ・オ・レ

堀口珈琲 #7 BITTERSWEET&FULL-BODIED_オレ

そして、深みのあるコーヒーのもう一つの定番、それはカフェ・オ・レです。濃厚なコーヒーに牛乳を注ぐと、まろやかで美味しいものです。

“Full-Bodied”と名付けられたこのブレンドは、普通の牛乳だけでカフェ・オ・レにするのはもったいないです。そこでオススメしたいのが、生クリームも使ってカフェ・オ・レを作ることです。

オススメの作り方

比率は「コーヒー:牛乳:生クリーム=5:2:3」がベストです。

  1. 小鍋にコーヒーと牛乳を入れ、混ぜながら沸騰する直前までゆっくり温める
  2. 温めておいたカップに注ぎ、生クリームを最後に注いで出来上がり!
    ※生クリームは動物性のものがオススメです。

堀口珈琲 #7 BITTERSWEET&FULL-BODIEDまとめ

本物の美味しい苦味を教えてくれるこのブレンドは、堀口珈琲だからこそ為せるプロフェッショナル技です。苦味という概念が180度変えられる、ものすごいブレンドなのです。

嫌な苦みは全くなく、深みとボディと甘みを持つコーヒーは、きっと飲んだ時に驚かされます。美味しい苦味を知りたい方、落ち着きたい方、ぜひ飲んでみてください!

豆の情報(ブレンドの配合:2016年5月現在)

  • グァテマラ サンタカタリーナ農園
  • コロンビア サマニエゴ
  • ペルー フェスパ農園カトゥーラ
  • パナマ カフェ・コトワ ダンカンLCFリザーブ

豆の情報(店舗情報など)

  • 名称:堀口珈琲 #7 BITTERSWEET&FULL-BODIED
  • オススメの飲み方:ペーパードリップ(豆を少し多めにすると飲みごたえがあります)
  • 焙煎:フレンチロースト
  • 購入店:堀口珈琲
  • 購入店URL:http://www.kohikobo.co.jp/

About the Author

汐井有

モットーは専門化したコーヒーについて、詳細を伝えつつ噛み砕いた説明で興味を持ってもらうこと。 専門的な記事と解りやすい記事の両方を書こうと思っています。